ブナの森 新潟県松代町から祖師谷公園にやってきました。 | 驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

驚きの日々!祖師谷公園をめぐる四季

森林インストラクター。ラジオ体操と太極拳で毎朝訪れる祖師谷公園には樹木や花、昆虫や鳥たちもたくさん。そんな公園の四季の変化をお届けしています。祖師谷公園散歩のお役に立てばうれしいです。なお写真のご利用はお控えください。

 昨日に引き続き、今朝も天気は悪く小雨です。2日続けて稽古はお休み。日中の最高気温も4℃とのことですから、寒い寒い一日になりそうです。天気が不安定なのは春への序章。もうすぐですよ、春は。

さて、前々から気になっていたんです。
みんなの森の近く、雑木林の一角に、20本ほどのひょろひょろした苗木が植えられているんです。


そばには案内板が立ててあって、そこには消えかかった文字で「お知らせ ここのブナの苗木は新潟県松代町から寄贈されました。平成13年6月」とあります。


なんだろう?検索キーワードは「ブナ 松代 祖師谷公園」。どうでしょうか?すぐに出てきました。

それによると、祖師谷公園にブナの森を作ろうという取り組みがあったのです。
新潟県の松代(まつだい)町と世田谷区が姉妹関係にあり、松代の小学生がブナの苗を植えにこの地を訪れ、近くの千歳小学校の児童とともに、ここで植林作業をしたのでした。今から13年近く昔のことです。
町の広報誌に出ていましたので、詳しくはこちらをご覧ください。

ブナは東北地方や日本海側の寒いところに分布する木ですから、やはり無理があったようです。なんとか根付いたものの、13年経過した木とは思えないほどひょろひょろです。これには温暖化も影響しているのでしょう。


いちばん大きい木で3mくらいでしょうか。


この葉はブナに間違いありません。新芽も出ていますから、今年も芽吹いてくれるのでしょう。少しずつでも大きくなって欲しいものです。