今日も秋晴れの気持ちのよい朝を迎えました。西の空には、一昨日の晩、天体ショーをみせてくれた丸い大きな月が、雲のように白く浮かんでいました。
さて、このところ、あちこちで見かけるようになったのが、この白い小さな花。
太極拳広場から神明社に抜ける小道には、高さは30㎝~70㎝くらいあるものまで群生しています。
米粒くらいの小さな花が穂状にかたまって咲いています。
花びらに見えるのは萼(がく)だそうで、これはタデ科植物の特徴とか。
よ~く見ると、ピンクに見えるのは雄しべなんですね。なかなか素敵な花です。
この花序にだけ、こんなに虫がとまっている。ハナアブでしょうか。小さい小さい。
葉はハートのような二等辺三角形のような、特徴ある形です。
茎はこんなに赤い。
帰り道、仙川に目をやると、水面の縁を彩っているのは、シャクチリソバではありませんか!そしてNさんに伺ったところによると、この川にくるカモ類は藻などのほか、この植物の葉を好んで食べるそうです。
なにしろ川辺には降りられないので、小さくしか見えなかったのですが、間違いありません。
シャクチリソバ(赤地利蕎麦)は、タデ科タデ属の多年草。「シャクチリ」の語源は不明であるが、『本草綱目』に用いられた種名であり、牧野富太郎が和名として命名したものである。地下に黄赤色の根茎を残し越冬するため、シュッコンソバ(宿根蕎麦)の名称もある。
太く空洞の茎に三角形ないしハート (シンボル)形の葉をつける。夏から秋にかけて5枚の萼片に分かれた白色の花をつける。多年生であるため、冬は地上部が枯れるが、宿根は残って翌年に新たな茎を叢生させる。
分布
カシミールの高地地帯を原産とする。インド・ブータン・ネパールや雲南地方に自生している。
日本には明治時代に薬種として持ち込まれ、東京大学大学院理学系研究科附属植物園で栽培された。その後、園外に飛散した種子が繁殖し、帰化植物として繁茂することとなった。