昨日とはうって変わった涼しさです。小雨模様でお稽古は久しぶりにお休みです。
さて、昨日、太極拳の朝稽古中のことです。
バサッと何かが落ちてきました。見るとコナラの小枝です。
コトッと音がしました。今度はコナラの実が落ちてきました。
また落ちてきました。30~40分の稽古中、3回。ということは10~13分に1回です。
大きな大きなコナラの木です。
その根元には落ちたコナラの小枝や実がはき集められています。こんなにたくさん!
私はこれまで実が熟して落ちてくるのだとばかり思っていました。でも考えてみればおかしいですよね。小枝ごと落ちてくるなんて。実だって殻斗がついたまま落ちてくるなんて。
そうなんです。このどこかに剪定屋さんが住んでいるんです!その剪定屋さんの名前は、ハイイロチョッキリ!チョッキリムシの一種だそうです。Nさんが教えてくださいました。
なぜに剪定仕事をするのかというと、命を次世代につなぐため。ドングリの中に卵を産みつけ、剪定して地面に落とす。中の卵はドングリの実を食べて育ち、やがてドングリから出て土の中にもぐり、そこでまた大きくなって、セミのように土から出て木をよじ上り、そこで成虫になる。んだそうです。すご~い!
というわけで、家に持ち帰り、確かめてみました。
ほらっ!ドングリにはちゃんと小さい穴があります。
殻斗をはずすと、中にもちゃんと穴があります。かたい殻斗をよく突き破り、これまたかたいドングリの殻を突き破るものです。
そしてカッターで半分に切ってみると……ジャーン!卵があるではないですか!この小さい白いのです。
こんどは小枝ごと落ちてきたドングリです。こちらにも穴がちゃんとありますね。
そして同じように切ってみると……ありました!同じような白い卵が黒っぽくなったところにありますね。
拾ってきたものにはどれも穴があり、切ってみると半分くらいに卵が見つかりました。
インターネットで調べるといろいろでてきました。
写真がたくさん。虫の形はこんなです。ゾウさんみたい。
こちらは映像です。虫が卵を産みつけて、切って落とすまで3時間の大仕事だそう!
ハイイロチョッキリに関する小学生の自由研究が文部大臣賞をとったんですって。将来はファーブルでしょう!
いやいや興奮の一日でした。教えてくださったのはNさん。またまたありがとうございました!
森はメルヘンの世界でもありますね。