6 稲光 | 河崎康次の俳句

河崎康次の俳句

花鳥諷詠の写生俳句から人情・心情俳句まで、
この世の森羅万象の本質とか美とかの感動を
俳句と言う詩に残してみたいと思っています。

 幼いころ稲光は好きでした。空から降りる光、きれいだなと見ていました。恐い気持ちもありガラス窓にへばりついて見ていました。
 
 稲びかりまだかまだかと窓に鼻   
 

 

 水遊び柄杓の水で追ひかける

 

 絶壁に足を垂らして夏の宙

 

 鬼やんま翅の七色みつけたり

 

 大花野雨一色の中に色