翌日は葬儀の為、朝から義母は美容院に行って喪服(着物)の着付けと髪のセットの為に出かけており、しばし平和な空気が流れていました
がしかし、いざ葬祭ホールへ出発という時間になると、義姉家族は先に出て買い出しに、義妹家族は人数的に車に乗せられないと義母の乗車を断られ、昨日に引き続き我が家が義母を連れて移動することになりました
狭い車内で義母と一緒にいるなんて嫌だったけど、他に足もないから仕方がない空気
でもそこはこうじ(夫:仮名)が空気を読み、ゆう(子供:仮名)を助手席から後ろの義母の隣に座らせ、私に助手席に座るよう促しました
その後義父のご遺体を火葬場へ運び、荼毘に付している間の事です
昨日から続く義父の葬儀
私は遺影を見ながら義父に思いを馳せていました
以前からこのblogで書いている通り、真面目で穏やかで頼りない人でもありましたが、私や子供には優しくいつも謙虚な人でした(下着泥棒事件はありましたが)
そんな義父はどんな人生だったのだろうと………
以前一緒に行った旅行で、仕事をしていた頃の話を聞く機会があり、職場での様子は想像できたのですが
私の中で興味が湧いたのは
どんな父親だったのか
そんな中、義父の火葬が終わるまでの時間、参列者は控え室で待機するのですが、狭い控え室にバラバラで入って適当に座ると、隣に義母がいました
義母の隣は嫌だったけど、この時は意を決して私から声をかけてみました
「あの、お義母さん、お義父さんはどんな父親でしたか?
職場での様子は以前本人から聞いた事があったんですけど、父親としてのお義父さんはどんな人だったのかなと思って………」
すると義母は一瞬考え
「子育てに一切興味がなかったわね。」
「え?」
「子供達に興味がなくて何もしてくれないから、仕方なく私が口うるさく言うしかなくて、そうしたら娘達に嫌われてしまったのよ」
想像とは真逆の返事に私は言葉がありませんでした
つづく