義父の葬儀の手続きの為、一足先に義実家に向かったこうじ(夫:仮名)でしたが、なぜかなかなか日程が決まらないようでした
葬儀場や火葬場が混んでる?お寺の都合?と思っていた私
こうじに連絡して
「日程決まった?仕事を休む都合があるから、分かったら早めに知りたいんだけど……」
「それが…………実家の地域では、お通夜は自宅でやるのが普通なんだけど、家が片づいてなくてさ
お袋は『うちでやる!』って騒いでるんだけど、伯父さん(義父の兄弟)が
『こんな汚い家、一体どこでやるんだ!座る場所もないじゃないか!』
って怒って大変だったんだ」
「それなのにお袋は自宅でやらないなんてみっともないと譲らなくて、俺ら(こうじと義姉妹)でどうにかしろと言い出したんだけど、そんな時間もないし何とか諦めさせた。
うちはホールでやる事になって、日程はもう決まると思うよ。遅くなってごめんね!」
うわぁ〜………………
私が行っていた頃の義実家は、片づけられない&物を溜め込む義母のせいで汚屋敷となっていたのですが、かなりこだわって建てた家らしく、広くて立派なのです
それを自慢に思っていた義母なので、立派な家をお披露目したい&周りがみんなお通夜は自宅でやるのに、自分達だけホールを使うなんて許せなかったのでしょう
だがしかしね、立派な家でも汚屋敷では意味がないし宝の持ち腐れ
むしろ汚屋敷である事を恥ずかしいと思わんのかい !
その後葬儀の日程が決まり、約8年ぶりに義実家に向かった私
道すがら、見覚えのある道や建物を見るだけで動悸がしてきました
そして到着した義実家の玄関は以前にも増して汚くなっており、汚屋敷、いや、ゴミ屋敷となっていました
義母よ、本気でここでお通夜をやるつもりだったのか?
羞恥心は一体どこへ置いてきた
「あらあらあら〜ご無沙汰ね!来てくれてありがとう。まぁ入って!」
そう言いながら現れた義母はあまり変わってはいませんでしたが、膝がかなり痛むようで、片足を引きずるようにして歩いていました
「ご無沙汰しています。この度は残念でしたね。」
そう言いながら居間に行くとそこには義姉妹一家もいて、数年振りに顔を合わせてみんなで少し話をしたのですが、何やら様子が変わっていました
つづく