それはある日、仕事が終わり携帯を見てみると、こうじ(夫:仮名)から入っていた連絡で知りました
「親父がもう駄目みたい。これから俺1人で親父の所に行ってくる。また連絡します!」
私が驚いて連絡すると、結局こうじが義父の元に向かっている最中に亡くなり、最後は看取れなかったようです
何も持たずに慌てて飛び出して行ったこうじは一旦帰宅し、翌日喪服や諸々の準備を整えて義実家に向かう事になりました
脳梗塞で倒れ右半身麻痺が残り、老人ホームに入居していた義父
割と元気に過ごしていたようですが、最後は老衰で急激に悪くなったとの事でした
あまり義母に意見できない頼りない義父でしたが、無害な人で、ご近所さん等人に好かれている印象の人でした
妻があの義母じゃなければもっと子供や孫や親戚にもたくさん会えて、楽しい老後だっただろうに………
頭のおかしい人を妻に選んだ事で、人生が大きく変わったのだろうと思うと、とても気の毒になりました
私は実家に連絡して義父が亡くなった事を話すと、私の親も葬儀に参列する為に仕事の調整をすると言ってくれ、こうじは
「お義父さん忙しいのに本当にありがたいよ。宜しくお願いします。」
と言っていました
その後一足先に義実家に行ったこうじから葬儀の日程の連絡を待ち、私とゆう(子供:仮名)は後から新幹線で行く事になりました
ところが、先に義実家に行っているこうじから連絡があり
「あのさ、お袋がキラリンの親御さんに来てもらうの、申し訳ないからいいって言ってるんだよね。」
あーーーなるほど、息子が無職になって私に苦労をかけている事が気まずくて、来てくれるなって事ね
「大丈夫だよ。行かせてもらうから、こちらの事は気にしないで。」
そう伝えて数分後、再びこうじから連絡がきて
「やっぱり遠いところわざわざ来てもらうのは悪いから、今回はお気持ちだけいただきますと、お袋が言ってるんだけど。」
イライラした私は
「お父さん、もう仕事を休む連絡してあるんだよ?それを断るの?」
「あ、そうなんだ、分かった。
ごめんね、ありがとうございます。じゃあ宜しくお願いします。」
義母の思い通りになんてさせない
それから数日後葬儀の日取りも決まり、8年ぶり?(もう記憶も曖昧)に義実家に足を踏み入れる事になるのですが、これまたいろいろと驚く事がありました
つづく