こんばんは

 

また間が開きましたが、毎週月曜夜8時からBS日テレで放送され、コーラスグループ・フォレスタさんが熱唱するBS日本「こころの歌」、今日までの2週は「一曲一会」と銘打って、これまでの収録の中で演者が印象に残ったものを選ぶというものの再放送でした。これについては半年程前の初回放映の時も綴りましたが、

 

 

各選曲の傾向を今一度観てみたいと思います。

 

ひとまず以下に要約しますが、選曲者は今年度の収録メンバー(吉田静さんを除く)で、加入時期による選曲の影響も大きいと考えられますので、それがまとめられたサイトリンクも張りつつ、

 

選曲者(敬称略)・「曲名」(歌唱者)・選曲の理由の要約*の順に記します。

*誤認など不適切な表現があればコメントなりでご指摘頂ければと思います

 

前編
・吉田和夏
「時代」(中島みゆき)

オーディション時に選曲、クラシック以外でのハーモニーに感銘

・澤田薫
「異国の丘」(竹山逸郎・中村耕造)

参加初期で編曲版のソロバックコーラスでの緊張感

・榛葉樹人・今井俊輔
「戦友」(軍歌)

参加初期で長い曲での感銘(榛葉)、戦友を失った悲痛感の後世への伝え(今井)

・塩入功司
「長崎の鐘」(藤山一郎)

参加初期のコンサートで平和への祈が改めて想起して感涙した聴衆が忘れられない

・三宅里菜・吉田明未
「さとうきび畑」(森山良子)

祖母が少女に帰ったように語る父親の思い出と歌詞の重なり感涙(三宅)、長い歌詞の中で悲しみへの感涙(吉田)

・南雲彩・吉野翠
「群青」(谷村新司)

一音一音を載せることの創作の感覚(南雲)、前奏と力強い男声の調べは映画のよう(吉野)は印象的

後編
・グループ(番組制作陣?)
「川の流れのように」(美空ひばり)

・池田史花
「ちんちん千鳥」(唱歌)

参加初期で同期加入3名での歌唱での強い印象

・財木麗子
「故郷を離るる歌」(ドイツ民謡)

マイク歌唱の難しさを痛感(特に故郷の「ふ」)(←確かにさらばの後なので口の開きや有声無声の滑らかな切替は難しい?)

・川村章仁
「想い出のグリーングラス」(トム・ジョーンズ)

15年前の収録で、処刑される囚人の歌と後で知った衝撃

・石川和男
「ダイナ」(エディ・カンター)

参加初期にピアノのセンター配置での暗譜の苦労

・横山慎吾
「憧れのハワイ航路」(岡晴夫)

ソロ歌唱の緊張感が長めの前奏で強まることで特に印象深い

・大野隆
「イヨマンテの夜」(伊藤久男)

広い音域の歌い出し等を独りで歌い上げる伊藤の歌唱力に圧倒された

・谷原めぐみ
「ある愛の詩」(越路吹雪ほか:映画挿入歌)

参加初期頃の岩谷時子の和訳版の混声ハーモニーの美しさが印象的

・小笠原優子
「いい日旅立ち」(山口百恵)

歌い継がれる歌の力に向き合える曲で、参加初期の初心に帰れる

・グループ
「Stand Alone」(森麻季ほか)
歩みの積み重ねが希望に繋がると信じたい

 

冒頭で挙げた半年程前の記事は第一印象で簡単には払拭されないので重複はなるべく避けますが、要約を選曲者ごとに書き出してみると以下は思います。

 

・「初心忘るべからず」もあるのか、参加初期の印象が強く、中には視聴者との感覚の共有が難しい話もある

・前編に戦争の関係する曲が並び、歌い継ぎの色が強い。

・後編はより歌唱・曲調の色が濃く、矢野さんも居られた頃も含めて歌い手さん個性が強く出た収録が集中していた

 

これも私の個人的な印象にすぎませんが、「歌い継ぎ」を標榜する番組であるならば、選曲者には「一番歌い継ぎたい歌は?」という質問を投げてみて、今回のような企画をする、可能ならば収録メンバーからは現在抜けた方々も特別参加というのは一つ意義あるものではないかと思いました(これは私一人だけの想いでもありますまい)。