昨日午前中は十和田のみのり苑でリハビリコンサル。
いくときは、雲谷から田代平、蔦温泉を経由して十和田に行きます。
銅像茶屋を過ぎたところでパチリ。
だいぶ雪も積もってきました。
蔦温泉を過ぎてしばらく行ったところの奥入瀬渓流です。
川面に日の光がきらきらとしていました。
みのり苑で特に指導をお願いされているHさんです。
5年くらい前に脳卒中で左片麻痺になった59歳女性です。
半年前くらいに初めて会いました。
当時は靴べら型プラスチック短下肢装具に杖をついて歩いていました。
身の回り動作は自立していました。
少しアプローチをすると、左足関節背屈が少し引き出せました。
試しに装具を外して歩かせたところ、まあまあ歩けました。
コスメティックな面もあり、装具を外すことにしました。
今まで何をしていたのかと聞いたら、とある通所事業所でリハビリをしていた。
でも、関節をセラピストが動かすことが中心のリハビリだった。
そして、歩行などの運動をほとんどしていなかったとのこと。
彼女の問題点を大きく3つに絞るといかに集約できます
①非麻痺側の左下肢に体重が乗らないこと。
②左足関節の背屈が不十分なこと。
③左下肢への体重移動時に、骨盤が後退し体幹が側屈すること。
プログラムを大きく変えました。
他動的な関節可動域訓練は必要最低限で、ほぼチェック的にしました。
足関節背屈と上肢手指の関節可動域訓練は家で自分で行うように宿題に。
みのり苑では、とにかく左下肢に体重をかける立位・歩行を中心に。
細かい姿勢などの修正内容は割愛しますが、運動中心のプログラムに変更。
すると、徐々に左下肢に体重が乗るようになりました。
3週間ほど前には杖を外すことにしました。
さらに、歩き方を修正するようにアプローチしています。
脳卒中片麻痺の機能回復は3ヶ月から6ヶ月と言われます。
かわぴーも基本的にはそうだと思います。
でも、病院などのリハビリで運動機能を引き出せていないことも少なくありません。
Hさんもそのような人だったようです。
彼女が装具を外すと言うことは、おしゃれなスニーカーを履けると言うこと。
杖を使わなくてもいいと言うことは、片手がフリーになると言うこと。
専門家がみる日常生活活動としては、変化が少ないかもしれません。
でも、本人の生活満足度は大きく違います。
漫然とした、やってもやらなくても同じようなリハビリをして欲しくないと思います。
午後は浪打病院でリハビリコンサルでした。
かわぴーが顧問をしている保健大学サークルのリハ研メンバー3人がボランティア。
いろいろな患者さんに触れ、見て、説明される機会を持ちました。
すこしでも、かわぴーのエッセンスが伝わるようにと思っています。