周知のように、APS-Cサイズでは、画面の中央部分をトリミングして使うために焦点距離が1.5~1.6倍になる。
Canonの場合、
約31ミリ→50ミリ相当
約188ミリ→300ミリ相当
ということになる。では、前者ならば、50ミリ相当とはいっても遠近感や歪みは広角のままで、後者ならば300ミリの圧縮感は得られないのか。それとも、考えにくいことだがカメラ内で何か調整がなされるのか。気になったので、サービスセンターに電話してみた。
担当者『遠近感の調整はしていません』
私『では、約31ミリ(50ミリ相当)の写真と、フルサイズ機の50ミリの写真は違うということだね』
担当者『いや、全く同じです』
私『君の言っていることは矛盾しているじゃないか』
結局、違うという結論なのだが、なんとも頼りない。
問題は解決したが、メーカーの対応の優劣が知りたくてNikonにも電話してみた。
求められて要点をこちらが説明すると…
窓口の男『…あの…、それはフィルムカメラでしょうか、デジタルでしょうか?』
私『あのな、APS-Cとかフルサイズとか言ったらデジタルに決まってるだろ、そんなことも知らないのか!もういいから、ちゃんとした担当者を出せ』
窓『今、担当者が不在で…』
私『折り返し電話して、それからね、あなたは専門ではないのかもしれないが、自社製品のことなのだから、少しは勉強しなさい、電話口は会社の顔なのだから』
はい、ここまで0点。しかし、後でかかってきた時の担当者は、Canonよりきちんとしていた。
うっとうしい奴と思われただろうが、これで少しでも対応が良くなり、他のユーザーが不快な思いをしなくなるならば、私はそれでいいのだ。決してクレーマーなどではない。将来的な全体の利益を考え、あえて損な役回りを引き受けている。