障害のある人の権利を守るために | kawamurasan-1952のブログ

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NPO法人多摩住民自治研究所主催の研修会に参加してきました。

 政務活動費は、 議会基本条例ができたことにより、一議員が学びたい研修したいと思いことに予算が計上されている制度です。条例がないときには、議員自ら研修費を自らの歳費から捻出し学びたい研修会に参加していました。十数年前を振り返ると矢幅駅周辺土地区画整理問題が持ち上がり基本的な土地区画整理事業について、事業は何かから住民にはどんな影響があるのかなど、資料を中心とした本や映像だけではなく事業が進んでいる住民の経験や悩み・運動の中心を担っている方や住民の声など、各地で取り組まれている動的な様子がわかる研修に参加してきました。

研修に参加しては、住民の立場で議会に臨むわけですが、説明会を計画してくれましたが住民は初めて区画整理ということもあり不安が尽きない期間がつづき、勇気をもって大勢の前で話のが苦手な方は従わざる得ない態度で悩んでいました。議会答弁では、弱者に寄り添い、小さい意見でも無視せず対応する」とか「話し合いをしていきます」と前向きの答弁にとどまっていたので危険を感じながら研修会に参加したことを覚えています。私は、「報酬が少ない中で身銭を切って研修会に参加しても、力量不足を常に感じ、歯がゆさを感じる」と身近な家族に話したこともありました。町長の質問に帰ってくる抑圧的な答弁に落ち込んだことも何度かありました。しかし議会基本条例ができ、政務活動費が一個人議員の学習に使えるようになり「住民の立場」で議会質問するのに大きく役立ち知識の積み重ねの力になることがはっきりわかる切っ掛けになった研修でした。

社会保障講座「基本からわかる社会保障」というテーマの講義受講。

新年度予算時期でもあるので、NPO法人多摩住民自治研究所主催の議員の学校特別版・社会保障講座「基本からわかる社会保障」というテーマの講義を2日間受けてきました。

今回紹介するのは「障害のある人の権利を守るために~市町村は何をするべきか~多摩住民自治研究所理事・「議員学校」学長である池上 洋通氏の講義の一部を報告させていただきます。

池上氏は、戦時中の先天性視力障害で生まれ、のちに母親が話すには、生まれてすぐに生かすか殺すか問われ、「育ててみたい」と言って育てられた結果、現在78歳まで生きている。このような状況の中で医学の進歩や多くの関係する家族・知人・友人の助けられ今にあることを明るく力強く話し始めました。

やまゆり園事件が問う優生思想と人権の考え方

3年前の津久井やまゆり園事件が問う優生思想と人権について、去る12月末、当事者・関係者・専門家の協働により、「いのちを選ばないで」という本(大月書店・定価1600円)を発行することができた紹介がありました。時間を惜しむかのように速いテンポで、いのちを選別する犯行や津久井やまゆり園事件が問う優生思想と人権について当事者・関係者・専門家の協働により、日本社会の根底に根ざす差別と「生産性」施行を克服する道を描いた内容であることを紹介しぜひ、読んでほしいと話されました。

2020年4月から日野市障害者差別解消推進条例開始。

2019927日日野市議会に本会議で「日野市障害者差別解消推進条例の制定について」が全会一致で可決されました。障害当事者、家族、関係者等の想いが詰められた条例が20204から施行される状況になった様子と障害者権利条約の歴史を含め語られました。

200612月第61回国連総会で「障害者権利条約」が採択され、障害者に対する差別禁止の気運が高まり始めました。日本では、権利条約の締結に必要な国内法の整備をはじめとする障害者施策を改革するために、障害者制度改革推進本部が設置され、批准に向けて動き出しました。推進会議は権利条約の「私たち抜きに私たちのことを決めないで」の理念に基づき、障害者と親を含むメンバーで構成され、推進会議の本部長には障害者当事者である東俊祐氏(現在 熊本学園大学教授)が就任した。日野市関係部局への働きかけ、市民向け講演会など開催し、条例づくりの活動を本格的に始めるため201410月「障害者差別をなくす日野市条例づくりの会」を立ち上げた20195月まで30回会議を開催し日野市障害者差別解消推進条例の制定について」が全会一致で可決させた経験を話されました。

他の会派議員2人と3人の受講でした。

今回の講義は、他の会派議員2人とのでしたので、住民本位の人権社会を作っていく上で貴重な研修会参加だったと考えています。

池上さんは「消費税が開始させた30年前から軍事費は毎年増えている。反対に社会保障予算は、高齢化率が高くなる状況や子供の貧困化が表れ貧富の格差が表れている中で、年金のマクロスライド制をはじめとした弱者である国民負担が増える予算構造に怒りを持ちたい」とまとめた。いろいろな運動は大切です。池上氏の講義を受け、憲法13条・25条を実現のためにはいろいろな意見考え方を持つ障害者運動が基本であることを再確認した研修会でした。