高齢者介護に思うこと | kawamurasan-1952のブログ

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 96歳になる父親の介護中

 実父親は、平成29年11月から有料老人ホームお世話になっています。父は、施設にお世話になっていると言っても「施設の職員は他人だからわがままは言えない。お前は実の娘だから俺の最後の世話をするのが当たり前だ。96歳の高齢だから明日にでも死ぬのかもしれない。最後のわがままを聞いてくれるのが当然ではないか。俺は、酒が飲みたいんだ。しかしここの施設内では、アルコール禁止と言われた。高齢者の願いかなえてくれる様ならいい施設だが自由がない施設なら家に帰りたい。内緒でワンカップ酒を買ってきてほしい」と母が死んだ昨年9月22日以降電話や面会に行ったたびに要求されます。

 

私は、20代前半から50歳ごろまで約30年ほど看護師をしていました。

 介護保険制度が開始になり21年になりますが、ケアマメージャーの資格も取り、支援センターの相談員の仕事も経験おり、高齢者の介護についてはわかったつもりでいました。しかし、90代の両親が日常生活援助を受けるデーサービス事業とか訪問介護事業のヘルパーさんにお世話になったり、有料老人ホーム利用とか両親の身体の能力が低下して単独の日常生活が困難になっていくのを目の当たりにしていく中で、高齢者家族の身体的精神的大変さをしみじみ感じる経験をしています。看護師の経験やケアマネージャーの経験が無かったらどんなに大変な思いをしていただろう。高齢化はまだまだ続きます。私のような思いをしながら仕事を続け悩みながら介護をしている方も多いのでしょうね。心ある相談員を真に望むと同時に相談料金が発生することのない政治にしてほしい。

 

超高齢者世帯でしたので、地域の多くの方にお世話になっていました。

 母は、80代前半からケアマネージャーにお世話になり介護保険制度を利用してきました。要介護3で父と一緒に平成28年11月~3月までの有料老人ホームにお世話になるまでは、週1回のデイサービス利用から始まり週2回のデイサービス利用そしてホームヘルパーさんにお世話になり家事援助・入浴援助と年々ヘルパーさんにお世話になる回数が増えていきました。その間父は、炊事洗濯に係わることも多くなってきました。父にとっては、短期の施設入所時のアルコールを口に出来ないことは我慢がどうにかできていたのでしょう。父が母の身の周り世話をし週に3日ほど訪問ヘルパーに家事援助をしてもらい、デーサービスを週3日利用していました。母は、平成30年11月以降は、母の転倒により歩行できなくなったこともあり夫婦で同室入所できる有料老人ホームで生活が始まりました。夫婦同室でお互い身近にいながらお互いのことを心配しながら過ごしていましたが、昨年9月22日94歳で他界しました。

 

男一人残された父は「寂しい・寂しい」の連発です。

大正12年5月生まれ96歳の父は、母がなくなってからは、「寂しい・寂しい」の連発で子ども達や友人☎をかけまくっていました。子どもとしては、仕事もあるし孫の誕生やいろいろな事情でゆっくり話を聞いてやれない状況です。そんな中で寂しい病が始まり入所している施設職員・特に夜間に「部屋に泥棒が入って楽しみにしていた酒がなくなった」と大騒ぎし職員をドロボー犯人扱いをあからさまに言い始めました。

 

1月16日夜11時30分、父から「酒が盗まれた。施設を出たい・家に帰る」と緊急連絡がありました。

 施設と私の住む家とは車で10分ほどの近くなので、夜間でしたが有料老人ホーム訪問し父の状況観察に行きました。父は「酒を飲ませない施設は出たい。家に帰る」「酒を飲まれないなら死んだ方がいい」「娘に裏切られた。最後の頼みを聞いてくれないようだったら死んだ方がいい」と大声を上げ玄関に敷かれているマットのうえに横になり幼児が駄々をこねるようにスリッパを枕にして眠ったふりをしてしまいました。一人夜勤の介護士さんは、困惑し施設の責任者に応援に来てもらっていました。

お世話になっている有料老人ホームの規則では、施設内では飲酒は禁止されていますので、娘の私が下着類を整理する際に一合入りのワンカップ酒2個を持ち帰ったのが原因でした。父は、友人と一緒に定期受診するとか散歩するときコンビニでトイレ利用と同時に1~2本のワンカップを内緒で買って夜中気分がすぐれないとき飲んでいました。私はワンカップに気が付いた時は持ち帰っていましたが、今までは大騒動にはならなかった。今回は「部屋にドロボーが入った大切なものが盗まれたこんな施設には入れない」と騒いで大騒動になってしまいました。

 

父の行動に不安を感じ、施設に泊まり込みました。

 介護士さんから電話をもらった日には寝袋を利用して泊まり込みをしました。父は、大切にしていたワンカップを娘が持っていたことに対し「娘にうらぎられた」と大声でうろうろして一晩中眠らずにうろうろし徘徊?動揺した様子でした。泊まり込んだ時には、施設の職員・夜勤の大変さを感じました。