第50回水戸のあじさいまつり_開幕から2日目に行ってきました | ビートニク酒場

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水戸市松本町の保和苑で8日より「水戸のあじさいまつり」が開幕しました。翌日の9日の午後に保和苑に行ってきました。開幕2日目だったことと、まだ開花の最盛期ではないことがあったこともあってか、日曜日ですが自分が行った時間はそれほど混み合っていませんでした。

 

まだ3割ほどの開花でした。毎年のように行っているのですが、花なので行った時が必ずしも綺麗に咲いているわけではなく、なかなか良い時に行くのは難しいです。

まつりは6月30日までです。6月後半がちょうど良いころなのかも知れません。

 
隣接する回天神社の横には、回天館があります。この日は、アテンドをしていたので立ち寄りませんでしたが、駐車場のすぐ隣なので時間がある時には是非立ち寄って欲しいです。

平成元(1989)年に回天神社境内に移築された建物ですが、この建物には悲惨な歴史があります。

 

幕末の話です。水戸藩の尊王攘夷派である天狗党の志士は筑波山で挙兵します。徳川慶喜を頼り西上しますが、慶喜としても迷惑だったようで朝廷に願い出て天狗党の討伐を行いました。失望した天狗党は、加賀藩に投降して武装解除しました。当初は厚遇されていましたが、北関東で天狗党が狼藉を働いていたために、鰊倉で虐待を受けました。鰊倉では20名以上が死亡し、352名が処刑されました。この鰊倉の1棟が、約100年後に福井県敦賀市より譲り受けて水戸の常磐神社境内に移築し、回天館と名付けました。

 

水戸藩は、尊王攘夷の先駆けではありますが、水戸藩内を統一することが出来ず、内部抗争に明け暮れることになりました。幕末の水戸藩の歴史は悲惨なものですが、興味深いものであります。

 

なおこの周辺は、現在「水戸のロマンチックゾーン」と称して散策路として宣伝されています。この周辺はロマンチックとはほど遠い歴史があります。