市役所勤務の現役保育コンシェルジュ、ナナです。    


最近、ふと気付いたことがあります。

それは、

「里親さんの入園申込みが増えてきたなあ」

ということです。 


里親制度というのは、我が子を育てられない親の代わりに子どもを預かって家庭内で養育する制度です。

詳しくは、こども家庭庁のこちらのHPが分かりやすいので、お時間のある方はどうぞご覧ください。↓↓


「里親さんが増えてきた」と言っても、そんなに何十件もある訳ではありませんが。

私、この子育て支援関係の仕事に就いてから20年近くになりますが、最初の頃は里親制度については知識として知っていても実際に関わることはなかったです。

それが、4年目ぐらいの時、ファミサポのアドバイザーをやっていた時ですが、初めて「私、里親なんです」という方にお会いしました。

ファミサポのアドバイザーは5年やりましたが、里親さんはこの方だけでした。


その後、再び里親さんに関わったのは今から6、7年前ぐらいです。保育コンシェルジュとして「もうすぐ里子を迎えるが、保育園のことを知りたい」というご相談を受けました。

それからは、毎年のように里親さんの申込みや相談をお受けするようになりました。政府や関係団体の啓蒙活動が功を奏してきたのでしょうか。

来年度4月入園の申込みにも、うちの市だけで3件の里親さんの申込みがありました。


里子であっても育休を取ることができるんですよね。最初の相談の方は、生後間もなくの赤ちゃんを里子として迎えて育休を取ることが決まっているが、育休からの復職の際の保育園入園を考えられているということでした。


里子といっても、普通に保育園に入園する時のご案内と変わりません。


ただ、ポイントとなる点はあります。


乳児さんを里子に受け入れる場合、「特別養子縁組」を前提とした方々がほとんどです。


里親さんの種類は4種類あります。

↑↑明石市のHPからお借りします。

親族里親については以前のブログで書いたことがありました。↓↓



将来的に実子、実親としての親子関係になることを望む場合、「養子縁組里親」として、子どもを受け入れることになります。
最初は「里親と里子」の関係で、月日を経て特別養子縁組の申請をし、審査で認められれば「実親と実子」になります。

保育園の入園申込みにおいて、
「里親と里子」の関係性の場合は、入所選考において、加点が付き、入所が優先されます。
すでに特別養子縁組が完了していて「実親と実子」になっていると、一般の方と同じです。優先はありません。
たまにあるのが、里親として申込みをして待機になっていた方が、待機中に特別養子縁組が成立。晴れて「実親と実子」になったのですが、その時点から、保育園の入所選考においての優先はなくなってしまいます。
なんか、すみませんって感じになりますが、実子となった喜びの方が上回るはず!ですよね。

ここからは、実際に保育園に入園した後のお話になりますが、里親さんには保育料がかかりません。全額免除となります。
ところが、これも先程のお話と同じで、「実親と実子」になれば、一般のご家庭と同じです。保護者さんの収入によって算定されます。里親さんって比較的、経済的に余裕のある方々が多いので、まあまあの高額な保育料になることがあります。
でも、これも「我が子」にかかるお金ですから、仕方ない!と思っていただくしかありませんよね。

いつも思うことがあります。
私が出会った里親さん達、皆さん、素敵な方々ばかりです!
こんなご両親のところに来たお子さんは本当に幸せ!良かったね!と心から思います。

2歳のお子さんを養子にするつもりで施設に会いに行ったら、年子のお兄ちゃんがいた。引き離すのはかわいそうだから、急きょ2人一緒に養子にすることにした。
なんていう方もいらっしゃいました。
「夫婦2人だけだったのが、いきなり4人家族になっちゃって。もう大変です!」
と、顔をクシャクシャにして笑われるお父さん。
お母さんは、後ろのキッズスペースで2人の元気な男の子の相手をしています。

なんかね、もう泣きそうになりました。
何なんでしょう。涙腺にストッパーが要ります。


はい。今日は里親さんのお話をさせていただきました。少しでも里親制度に関心をお持ちいただけたら嬉しいです。

今日はここまでです。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。



はい。では、恒例の(?)保育士あるあるシリーズにまいりましょう。

保育士あるあるシリーズ④

土曜日が祝日だと嬉しい。

保育園って普段の土曜日は開所していますから、保育士は土曜日は交代で勤務しています。でも祝日だとお休みになるから、すごく嬉しいのです。