市役所勤務の現役保育コンシェルジュ、ナナです。


今週は4月入園の2次の選考結果を各園にお伝えし、入園内定者の最終確認をしていただいた週でした。

すんなりと「全員お受けしますよ」という園が多いのですが、そうはいかないケースもあります。


そもそも、ですね。

認可保育園として運営している以上は、市から「この児童を4月から預かってください」と言われたら原則断れないんですよね。

アレルギーのあるお子さんなら、アレルギー対応をしないといけないことになっていますし。

体の不自由なお子さんであっても、主治医の「集団保育可能」の意見書があれば預かってケアしていくことになっていますし。

発達障がいなども加配保育士などの対応をしていかなければいけないんです。療育手帳を持っているお子さんの預かりは園へ補助金が出ますから、それを人件費に充てたりするようになっています。

認可保育園である以上は!です。


ところが、保育士不足とか、園の設備環境の不備不足だとか、様々な理由があると、

「名簿の●番の○○△子さんについて、詳しいお話、聞かせて」から始まり、

「うーん。そのお子さんはうちの園では無理かな」と最終的にはなってしまうことがあります。


まだ保護者さんへの入園決定の通知はしていない段階です。


園からそのように言われたら、市としては「あ、そうですか」とは簡単には言えません。

「何とかしていただけませんか」と食い下がるのが私達の仕事です。

時には、それは園側の都合であって、とてもそんな理由では筋が通らないでしょ、と思われることもあります。そんな時には

「そういったことでの受け入れ拒否は認められませんよ。このお子さんは受け入れていただきたいです!」

と、ハッキリ言いますよ!



とは言うものの。

保育士不足問題は深刻です。

保育士不足の状況になると、もう物理的に無理ですからね。預かる人がいないところに子どもを預ける訳にはいかないですからね。


前回のブログでも、採用予定の保育士が急な「内定辞退」をするとどうなるかというお話を書きました。

まだお読みでない方は、こちらからどうぞお読み下さい。↓↓


そしてね。
今週もありました。
「保育士が急に退職することになって」という園からのお電話。
園長先生は本当に落胆されていました。
詳しくはお聞きできなかったけど。
3歳児の担任をしていた正規職員の保育士さん。 
前々から体調不良はあったけど「もうこれ以上は無理」と2月の月途中で退職願を出されたとのこと。
「3月の発表会でピアノの担当になっていたから、何とかそこまでは頑張ってほしかったけど、もう限界だったみたいで」と園長。

体調不良は仕方がありません。
1番大事なのはその保育士さんの心と体。
これは私の考えですが、心と体を壊してまでやらないといけない仕事なんて無いんです。
このタイミングで「もう無理です。辞めます」と言うことは勇気が要ったことだと思いますが、ちゃんと言えた彼女は偉かったと思います。

こんな時、「迷惑だ。無責任だ」とか言いたい人には言わせておけばいいんです。

ちょっと話がそれましたが。
とりあえずは残っている職員で年度内は乗り切るしかないでしょう。
ピアノは得意な人が頑張れば良いのです。
何やったら私で良ければやるけど、課長の許可が要るな。

それから4月からの新年度については、今の時点で保育士配置基準に満たないクラスは子どもの人数を減らすしかない。
今回の場合は、2次で内定していた何人かのうち
・他の希望園に入れる人はその園での「入園決定」
・それが出来ない人は「待機」にせざるを得ない
まだ結果通知を出す前ですから一旦入園内定は白紙になり、そのような処置としました。

また新たに保育士が採用できたら5月入園の枠で募集ができます。

またまた話がそれますが。
保育士ってね。本当に心身共に健康でないと出来ないです。他の仕事も同じだとは思いますが。
だから「保育士資格を持っていたらOK」で採用できないと、市の採用担当が言ってました。
私も保育士としての採用試験を何度か受けていますが、面接で絶対に聞かれることがありました。
「健康面の不安などはありませんか」とか
「ストレスの発散方法は何ですか」とか。

この度、退職があった保育園に、どうか良い方が採用されますように!!

はい。では、今日はここまでです。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。


いらすとやさんからお借りします。
保育士あるあるシリーズ① (シリーズ化決定⁉)
声が大きい。