市役所勤務の現役保育コンシェルジュ、ナナです。


一昨日のブログで4月入園の2次選考が係内では終了し、明日から各園で入園決定者(まだ内々定ですが)の確認をしていただくという流れになっていることを書きました。


まだお読みでない方は、こちらからお読み下さい。↓↓


それで、ですね。

今年も「奇跡」が起こったんですよ!

何が?って。

入園決定者の中に奇跡的といえる方がおられるんです!普通なら「あり得ない」ことがあって、入園決定するという「奇跡」です。

そのことを書いてみようと思います。


昨年の「奇跡」のお話はこちらです。↓↓


では。
今回の奇跡を起こした方を「ミラクルさん」とお呼びしましょう。

ミラクルさんは、父母ともにフルタイム勤務、育休からの復職見込みという状況に加え、家庭のある状況による加点もあり、選考指数(点数)的には高得点の方でしたが、激戦の1歳児クラス。高得点の方でも希望される園によっては入園が決まらないことがあります。

希望園は、ご自宅の近くの園を2園。
第1希望はまあまあ人気のA保育園。
第2希望は、たぶんミラクルさん的には「すべり止め」だったと思われるB小規模保育園。
4月の1次で申込みをされていました。

結果は、A保育園は同点の方が横並びになる接戦となり、残念ながら惜しくもミラクルさんは次点。
B小規模保育園が募集していた「1人だけ」の枠に入園決定することが出来ました。

1月上旬にミラクルさんのお家に「B小規模保育園の4月入園決定」の通知が届きます。

ここまでは、奇跡でも何でもない。普通の流れです。

はい。ここから一波乱あります。

2月に入り、B小規模保育園の園長からお電話が入ります。
「4月採用予定だった保育士が内定辞退を申し出られてきたんです。今から新たな保育士採用に向けて努力しますが厳しいです。1歳児の入園予定の方を受け入れることができないかもしれません」
というものでした。

保育士の内定辞退。
これ、本当に困るんですよね。
そりゃ、保育士さん側にも色々な事情はあるでしょうが、この時期の「やっぱり辞めます」は痛い!
だって、その保育士さんが4月から来て下さるってことで、4月入園の園児数を決めているんですよ。
認可園として運営している以上、保育士配置基準は絶対ですから、保育士配置基準を下回るなら園児数を減らすしかない。そうなると、新入園予定の子どもさんを断ることになってしまうんですよね。

でも、市役所としては、一度「入園決定」を出した方に「ごめん、やっぱりダメ」とは言えません!
でも、だからといって「受け入れ不可」という園に無理に押し込むことも絶対に出来ない。

実は。
過去にも様々な事情で「入園決定を一旦出した園への入園が、園側の事情で出来なくなった」ということは、数は少ないですがありました。
そうなった場合の対処は、
「保護者の理解を得て、まだ入園可能な他の園への入園を承諾していただく」
という方法。それで何とか乗り切ってきたようです。

それでは、今回のミラクルさん。
どこか、今から空いてる園はあるでしょうか。
でも、1歳児ですよ?
もう、無いやろー。どうすんのよ。
係内が重い空気に包まれます。

ラファエロの名画からお借りします。こんな感じになりました。


その時です!
一本の電話が入りました。

電話を取った職員。
「え!?辞退ですか?A保育園?1歳児!?」
転勤が決まり、県外に転出することになったという方からのお電話でした。

職員一同、顔を見合わせましたよ。

こんなこと、あります?
まさに奇跡!MIRACLE!

そして。
ミラクルさん、棚ぼた式に第1希望のA保育園に入れることになります。


まあ、こんなことはそうそう起こりません。
今回のケースでも、もしA保育園に辞退が出なければ、ミラクルさんには申し訳ないですが、ご自身が希望園にも書かれていなかった園への入園をご提案することになるのですから。
そういう時は本当に職員も心苦しい限りです。

だから、という訳ではありませんが、
保育士の急な内定辞退はできる限り、やめてほしいです!(話があっちこっち行ってすみません)
保育園にだけでなく、入園予定のご家庭にまで影響が及ぶことを少しでも頭の片隅に置いておいていただければと思います。
ま、どんな仕事でも間際になっての急な内定辞退は迷惑をかけることになると思いますが。


はい。では、今日はここまでです。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。