「お後がよろしいようで」
私達は、終盤が面白かったら
全体的に面白かったように感じるようになっている。
だからドラマでも映画でも
終盤はとても大切に作られています。
漫才でも、落ちがあまりに面白かったら
漫才全体がその落ちのためにあるみたいなものなので
全体で面白く感じる。
落ちがあまりにも「はっ?」って言う内容なら
それまでの漫才も半分くらいの面白さになってしまう。
それと同じように人の関わりも
別れ際や、最後の日に
「もうどうでもいいや」と印象を悪くする人は
人生全体で人から信用されない生き方になるんだよね。
つまりは、お後をよろしくする。
これはこの世界の必勝法みたいなもの。
後だしジャンケンが
必勝法なのだ。
だからさ、
「愚痴を言っちゃダメ」なんて言うけれど、
人間だから言うときもあるんだよ。
全然それでいい。
で、その後どうすんの?
これが重要なのだ。
愚痴ってもいい。
でもその後でどうするのか?
お後をよろしくしよう。
「弱音をはいちゃダメ」なんて言うけれど、
弱音を吐きたくなる時もあるさ。そりゃ。
そんなときははいても全然良い。
で、その後どうすんの?
これなんだ。大事なのは。
失敗だってするし、
間違うことだってあるし、
人を傷つけてしまうこともある。
生きてりゃそりゃ余裕である。
で、その後どうすんの?
重要なのはそこだ。
お後をよろしくしよう。
その出来事全体で、良い出来事にできるから。