「わたし、頭をからっぽにするんです」
これは私がやっているKOTOBAスクールで、
とんでもない吸収力で学んでくれた人の言葉です。
その人がいるだけで、話しやすくなっちゃう!
っていうくらい、聞き上手で、しかも実行力もあって、
素晴らしい人だったんですが
なんでそんなに話しやすくなるんだろう?
と思って聞いてみると、
「頭をからっぽにする」と言ってくれました。
その人は、以前、いろんなことを学んでいった結果、
なにを学んでも全然頭に入らなかったことがあったそうです。
おかしい……
学んでいるはずなのに、
全然、身になっていない……。
そう感じたとき、わかったそうです。
「知ってる気持ちになりすぎてた」と。
心理学に健康学に成功哲学に、
いろんなことを学んだ結果、
知っているつもりになっていたから、
頭でっかちになってしまい
全然頭に入ってこなかったんだと言うのです。
だから、誰かが話してても
話の結末を、先に考えてしまったり、
自分の思うことや、考えが頭を埋め尽くして、
結局、話を聞けていないことに気づいたんです。
講師が話してても、
「あーはいはい、知ってる」って思いながら聞いてたら
1%も学ぶことはできないもんね。
これは、水がいっぱい入ったボトルで
水を汲みに行ってるようなもの。
でね、彼女はさらにこういうのです。
「情報量が多すぎると、なにも心に残らない」って。
私たちが、小さい頃、
情報量が本当に少なかった。
そのなかで、情報を一生懸命集めたんですよね。
たとえば、少年ジャンプの漫画と漫画の間のページや
目次ページにある作者のコメントとかを一生懸命読んで
「あ、この作者さん引越ししたんだ」とか
「担当さんと仲いいんだなぁ」とか
限りある情報を一生懸命とりにいったものですが
いまみたいに情報が溢れすぎると、
見るものが多すぎて
結局、なにも頭に残らなかったりしますよね。
だから、頭をからっぽにするんだって。
オチがわかりそうな話でも、
想像しないで、100%聞く。
なんとなく知っていることでも、
想像しないで、100%聞く。
子供や家族の話も、
言いたいことを察するのがベストなんじゃなく、
最後まで聞くのがベスト。
そうやって、頭をからっぽにするようにすると、
頭に入る質と量が圧倒的に変わったそうです。
頭でっかちになってたときは、
勉強することが目的になってしまって
行動できなかったそうですが、
頭をからっぽにすると、
身軽になるから学んだことをすぐに
行動に移せるようになったそうです。
からっぽにする。
情報が溢れてる時代だからこそ、
大切なのは、からっぽにすることなのかもしれない。
そう思う♡