(閲覧注意)
ピータン君。エイズ陽性。
他に、睾丸に原因不明の腫れと、極度の貧血を患う、12歳の男の子。




以前、この子の看取り覚悟での里親様を募集しました。


しかし、エイズ陽性だけならまだしも、原因がわからない病気をかかえ、看取り覚悟となると、おいそれとお手が挙がるわけもなく…。
かと言って、うちにはこの子を引き受けるキャパもない。
色々調べて、町田にある老猫や行き場のない猫さんを引き取ってくださる、NPO法人様にお願いすることにしました。

事前に電話でお話させていただき、それから依頼主様にご紹介し、そして、先週土曜日、
そちらの施設に旅立ちました。

ピータン君は、途中車酔い?ビビリなため?脱糞してしまったそうですが、環境がかわるとハンストする猫さんが多い中、施設にはいってから、ごはんをしっかり食べたそう。
「これなら大丈夫」
と、施設の方もいってくださったとか。




がんばって食べても、2キロの体重がなかったピータン君。この先、どれくらい生きられるかわかりません。でも、きっとこの施設で、おだやかに生活できると思います。ご心配いただいた皆様、ありがとうございました。



この施設に入れたのは、ひとえにピータン君を思う依頼主様のおかげです。
しかし。
世の中の猫すべてが、こんな依頼主様に恵まれるわけではありません。

一人暮らしの寂しさに、つい餌をやり、うちにいれたものの、自分が施設や病院に入らなければいけなくなったとき、誰も猫のことなど考えません。
ピータン君の飼い主さんは、お友達に保健所へつれていくよう、依頼されていたようですが、それは、=殺処分にしてくれ、といっているのと同じです。(注:最近は、よほどのことがない限り、保健所も引き取りませんし、殺処分もしません。あくまで川口市では)

長く心を癒やしてくれた家族について、自分がいなくなったときのことを考えるのは、当然なことだと思います。
そしてその相談先として、ボランティアが頼られることも、少なくありません。
うちのような弱小団体でも、これで何件目でしょうか。


猫に携わる者として、真剣に取組んでいかなければならない問題だと思っています。
と同時に、やはり飼うなら、その子の将来をきちんと考えてあげてほしいと、思うのです。   




※ピータン君の依頼主様から、ピータン君が使っていた猫砂やフード等と、たくさんのご寄付をいただきました。ありがとうございました。