6月にはいった現場の依頼主さんから、最近、知らない猫を見かけるようになった、とのこと。

現れる時間がはっきりしないため、今朝監視カメラをつけに行った。


隣地との地境の狭い通路を行き来しているらしい。




この現場、古いアパートで、1階に猫嫌いの依頼主様、2階に餌やりをしている87歳のおじいちゃん(Nさん)だけが住んでいる。前回は、このNさんに協力していただいて、隣家と合わせてキジトラばかり4頭捕獲した。しかし、妊娠疑いのある黒猫が捕まえられなかったため、見かけたら連絡くださるよう、名刺を渡しておいたのだが。


その後、連絡をくださってもタイミングがあわなくて電話がとれず、かけ直してもでられないので後日直接伺う、ということが、2度ほどあり。
すると、まるで子供の内緒話のように声をひそめて、「二人だけの話、わし、だめだといわれてるけど(1階に住まれている依頼主様に言われるらしい)、猫にえさやってるんだ」と、それだけ。それを伝えるために、電話をくださるという…💦
黒猫の情報は、まったくない😣

今日も、昨日連絡があったので、監視カメラを取り付けがてら寄ったのだが、やはり同じお話。
ただ一つ違ったのは、ご自分に何かあったときには、飼い猫さんを頼みたい🙏、と。

実は昨年、まったく同じケースで、高齢の一人暮らしのおじいちゃんと関わったことがあり、このときは、私の物言いが悪くて嫌われてしまい、結局、かわねこさんにあとをお任せしたことがある。そのことを、ずっと後悔していた。

あの時と、同じ轍を踏んではいけない。




飼い猫さんは、若いキジシロ。不妊手術はおわっている。
問題は、「何かあったとき」に、どうやって
私に連絡くださるか、ということだが、頼りにできるお身内もなく、介護認定もうけていない様子。耳の遠いNさんとお話するのは、骨がおれたが、色々総合すると、まずマイナンバーカードを作るよう、役所でいわれたとか。
腰が悪くて動きがままならず、しかも高齢の人に対して、まず介護認定して手をさしのべてから、必要ならマイナンバーカードを作ればいいんじゃ?と思ったが、役所の順番は、人の状態は、二の次らしい。

そんな様子なので、第三者から私に連絡をもらうのは、期待できない。
そうすると、あとはNさんからお電話をいただくたびに、内緒話を聞きに来るしかない😢

「あんたしか頼る人いないから」
と、長年大事にしていた色紙を押入からだしてきて、「これは鑑定団にだせば、高額な値段がつくから」と、くださったり、帰りには、ご自分用に買われていたパンを渡されたり、なぜそこまで信用されたのかわからないけれど、では、どこまでお手伝いしたらよいのか、正直悩んでしまった。

もう少し詳しくお話を伺いたかったが、お出かけだということで断念。

次回 、監視カメラ📸の回収のときに、またお邪魔してみるか。

でも、こんな問題は、ここだけではない。
一人暮らしの高齢者が、野良猫をうちに入れ、施設に入られたり、亡くなったりしたときに、猫の行き場がなくなる。悪くすれば、アパートなどの部屋で、餓死することもある。

少子高齢化が確実に進んでいる世の中。

猫ボランティアのありかたも、考えなくてはいけなくなっている。