【アセアン自動車ニュース@川崎大輔】日産、インドネシアでブランド力、販売網強強化 | アセアン自動車流通大陸@川崎大輔

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昨年の自動車販売で、販売シェアが0・6%(インドネシア自動車工業会統計、工場出荷ベース)に落ち込んだ日産。ことし国内約4年ぶりの新車として7人乗りMPV「リヴィナ」を発売、今後も新車投入を継続し、ブランド力と販売網の強化を行っていく。

 

(記事抜粋)

『販売網の再構築がもう一つのテーマ。販売店数(現在108店)がまだまだ少ない。逆風はあるものの、ディーラーパートナーの追加などを行い、19年度(2020年3月)までに最低でも30~35店舗増やす。業績が良くないところは閉め130店ほどにしたい。また、4年間、5万キロまでのメンテナンスパッケージを提供している。購入後のお客さまをフォローアップして、正規の店に来てもらい、末長くご一緒させていただく。日本側の成功例を取り入れながら、こちらに合わせた形で進めていきたい。展示会においては、日産ブランドのSUV(スポーツ用多目的車)のマイナーチェンジを発表する。また、2020年には持ってくる計画をしている電気自動車「リーフ」や、日産が開発したイーパワーを紹介する。リーフは世界で40万台超売れているEV。国内でEVへの関心が高い中で、ブランド力強化につなげたい。』

 

https://www.jakartashimbun.com/free/detail/47830.html

 

新型リヴィナは三菱がインドネシアでヒットさせた『エクスパンダー』のボディを基本としていて、姉妹車。中国では比較的好調な日産も、インドネシアではブランド力が一気に低下している。日本車が95%というシェアを持つインドネシアにおいて、LCGCの政策を積極的に取り組み大きな動きを見せた日産だろう。往年のブランドであるダットサンを復活させ、ここに資源を投入してきたが、思うようにはいかなかったことが、今の日産のシェア減退の大きな原因の1つではある。三菱と一緒にブランド力を強化していくことで、2019年のシェア向上を目指したい。

 

<川崎大輔 プロフィール>

大学卒業後、香港の会社に就職しアセアン(香港、タイ、マレーシア、シンガポール)に駐在。その後、大手中古車販売会社の海外事業部でインド、タイの自動車事業立ち上げを担当。2015年半ばより「日本とアジアの架け橋代行人」として、Asean Plus Consulting LLC にてアセアン諸国に進出をしたい日系自動車企業様の海外進出サポートを行う。専門分野はアジア自動車市場、アジア中古車流通、アジアのアフターマーケット市場、アジアの金融市場で、アジア各国の市場に精通している。経済学修士、MBA、京都大学大学院経済研究科東アジア研究センター外部研究員。