【川崎大輔のアセアン自動車ニュース】ベトナムのビングループ、自動車のデザイン発表 | アセアン自動車流通大陸@川崎大輔

アセアン自動車流通大陸@川崎大輔

アセアンの自動車市場に進出するなら!アセアンからの外国人自動車整備人材を日本で活用したいなら!アセアン自動車流通大陸@川崎大輔。

 

ビングループ(ベトナムの不動産最大手) 2日、ベトナム初の国産車「ビンファースト」として発売する多目的スポーツ車(SUV)、セダンなど20車種のデザインを発表した。いずれもイタリアのデザイン会社が担当した。

 

(記事抜粋)

 

『イタリアの4つのデザイン会社はフェラーリ、ロールスロイスなどの車をデザインしたこともある。性能、価格などの情報は公表しなかった。

 

 デザインはどれも欧州車を思わせる高級感がある。ベトナム人は小型で高性能の車よりも、きらびやかで豪華な車を好む傾向が強い。そうしたベトナム人の嗜好を意識したようだ。

 

 ビングループは2019年後半にも、5人乗りセダン、7人乗りSUVを年間10万~20万台のペースで生産するとしている。北部ハイフォンの経済特区に335ヘクタールの土地を確保し、車体、エンジンの組み立て、塗装など全ての製造ラインを持った大規模な工場を建設する。

 

 ベトナムの新車販売台数は2016年で約30万台と過去最高になった。政府が意図的に税金を高く設定していることもあり、まだ庶民には普及していない。18年に東南アジア諸国連合(ASEAN)共同体の域内関税がゼロになることに伴い、輸入車が安くなり、本格普及するとみられている。 』

 

 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO21787180S7A001C1FFE000/

 

20車種のデザイン投票を行ったようです。ビングループは、地場大手不動産会社です。それが初の国産車の生産に向け動き出しています。 「ビンファースト」のブランド名で自動車を生産することで、ベトナム政府としても「メード・イン・ベトナム」車の生産について全面的に支援する姿勢を取っています。

 

最初は、電動二輪車の生産を行って販売を開始。2年以内に5人乗りのセダンと7人乗りのスポーツ用多目的車(SUV)の生産を行っていくようです。ベトナム市場だけでなく、輸出も視野に入れるとの計画で、ベトナム国産車どうなるのか楽しみですね。

 

<川崎大輔 プロフィール>

 

大学卒業後、香港の会社に就職しアセアン(香港、タイ、マレーシア、シンガポール)に駐在。その後、大手中古車販売会社の海外事業部でインド、タイの自動車事業立ち上げを担当。2015年半ばより「日本とアジアの架け橋代行人」として、Asean Plus Consulting LLC にてアセアン諸国に進出をしたい日系自動車企業様の海外進出サポートを行う。専門分野はアジア自動車市場、アジア中古車流通、アジアのアフターマーケット市場、アジアの金融市場で、アジア各国の市場に精通している。経済学修士、MBA、京都大学大学院経済研究科東アジア研究センター外部研究員。