読売新聞()

 

朝日新聞()

 

経済産業省によると、トイレは日本国際博覧会協会(万博協会)が40カ所設置する予定。このうち8カ所は若手建築家が設計し、「デザイン性も兼ね備えた仕様」で発注した。

 すでに8カ所のうち5カ所が落札済み。1カ所あたりの応札価格は、便器13個の最小規模で7千万円、便器50~60個の最大規模で1・8億~1・9億円だった(撤去費用を含む)。

 

日本財団と渋谷区のデザイナーズトイレは著名建築家が設計しています。

 

2億円トイレ」については2/16のダイヤモンドオンラインから約20、ブログを書きました。

トイレ1カ所に2億円!:ダイヤモンドオンラインから ①…

1日に100万円が消えていく!(◎_◎;):トイレ1カ所に…

続・8カ所のトイレを回る「巡回セールスマン問題」(2/26) 

OSAKA TAKASO (2月28日)

 

平米単価(坪単価)では高くないとしていますが、比較に挙げたのは日本一地価の高い銀座のある東京都千代田区です。日本財団と渋谷区が著名な建築家に依頼したデザイナーズトイレがあります。京都市左京区の国際会議場近くに左京区の篤志家が4千万円のデザイナーズトイレを寄贈しました。私は、8つは多すぎると考えています。約250の応募で8件です。オリンピックで表彰台に上がるのは3位までです。共通テストの受験生で東京大学京都大学に合格するのは約80人に1人です。それ以外に難関の医学部に合格する受験生を入れても60人に1人ぐらいでしょう。

 

「テーマ館」の数も8は多いと感じます。石黒プロジェクト、中島プロジェクトはスポンサーの建設会社の現物供与です。8つそれぞれに特長があることは認めますが、疑問を感じているテーマ館もあります。

公共事業」としての大阪万博関連の事業費 ④(12/2) から再掲

テーマ:大阪万博

(11AM+、追記)

当初の建築費の1.9倍になっているので、「公共事業」は「青天井」なのでしょうか?私は国家プロジェクトの研究開発事業の運営と実際の担当の経験があります。基本計画は1年がかり、年度計画の線図と予算総額を財務省(当時は大蔵省)に説明します。各年度ごとの予算査定がありました。各年度ごとの予算を参画している民間企業、十数〜20超にヒアリングして予算査定をします。そのような経験から、「万博協会」のプロジェクトマネジメント、「予算管理」と「工程管理」には強い疑問を感じています。財務省は予算を「削る」のが仕事です。担当の主計官補佐は東大法卒で30代ですが、説明するのは40代の課長クラスでした。『パイロットプラントを2つ作りたい』と要求しても、『どちらか1つで十分』とツケ(宿題)を出されました。

 

(1PM+、追記)

私が1980年代に携わった研究開発プロジェクトは20社2団体と4国立研究機関が参画し、6年間で100億円超の予算でした。原課(げんか)の課長は東大法卒、課長補佐以下は東大工学部大学院修了でした。課長は平気で上場企業の社長を呼びつけていました。法律の許認可権限があるので、原課の力は凄いと感じました。

 

1990年代に実際に研究開発を推進する立場になり、中間評価、最終評価では Nature に掲載された研究をアピールしました。研究所で研究論文を書くのは当たり前と言うか、「マスト」でした。私は学会賞を受賞したことはありませんが、当時の科学技術庁から表彰されたことはあります。論文は英語で海外の著名雑誌、特許は米国特許も取得しました。

 

国立開発法人の研究者にはピンからキリまでいます。私は「中」ぐらいです。成果の出せない人もいます。その研究者は上のポストには就けませんし、研究予算もありません。