(私と妻は7、8年前に家を建て替えました。知人の建築士に依頼して、新築の木造住宅に入居するまでには1年半以上の期間が必要でした。万博会場のパビリオン建設にどれくらいの期間が必要なのか、「万博協会」の整備局の担当者は「肌身の経験」があるのか分からないでいます。何人?何十人かの一級建築士が配置され、何人かは大きなビルの現場監督経験者だったのでしょうか?それとも担当者が事務系職員ばかりで、自宅はマンションか建売住宅、賃貸に住んでいる人ばかりなのでしょうか?整備局の担当者の殆どが建築の素人で事務系職員だと「机上の空論」です。私は国の研究開発プロジェクトの管理経験も実際に携わった経験があります。5年程度の研究開発プロジェクトでは1年かけて「基本計画」を策定します。年度計画(アローチャート、線図)、必要とする予算額を各年度に落とし込みます。財務省(当時は大蔵省)は各年度ごとの予算だけでなく、後年度の負担額にも目を光らせます。その経験では、建設費が当初の1.9倍になることは考えられない世界です。殆どの国家公務員は決められた予算の中で考えます。後出しジャンケンで予算が膨らむなら苦労しませんo(`ω´ )o。)
タイトルはのwebニュース(2024年02月28日 20時33分)からです。
3段落の後半2つを引用
協会幹部は取材に「(最新工程は)あくまで目安だ」とし、開幕日に間に合うように準備を進めていると強調している。
タイプAは当初、60カ国(56施設)が予定。このうち着工に必要な行政手続きの完了が確認できたのは、28日までにシンガポール、アイルランド、サウジアラビアなど7カ国のみ。最も工程が進んでいるグループだが、大阪市に提出した関連書類では、建築工事を終える工事完了予定日を、6カ国が11月9日~25年3月31日、中国は開幕日の25年4月13日と記載している。ある国の関係者は「万博協会の見通しは甘いのではないか」と話した。
た。
まさに「絵に描いた餅」、「絵のない額縁」です。
下は「万博協会」が公表した工程表です。言うまでもなく、大規模プロジェクトでは予算管理と工程管理が「イロハのイ」です。就中(なかんずく)、国家プロジェクトです。
予算管理では万博協会、日本政府等が発注した建設工事は不調で契約額は上振れしました。大屋根に350億円、デザイナーズトイレは「2億円トイレ」です。全ては「万博」価格でしょうか?
工程管理も誰が仕切っているのか見えません、
(関連ブログ)
続・8カ所のトイレを回る「巡回セールスマン問題」(2/26)