3回目はトレーダーです。私は20年前に情報システム部門の統括をしていました。部下が数十人いましたが全員、男性でした。外部委託していたITベンダーはじめ、国内外のプログラム開発者でも男性ばかりでした。機関投資家のアルゴやデリバティブには高度の数学的知識が必要です。三菱UFJのトップだった亀澤宏規氏は東京大学理学部理学研究科数学専攻終了でした。

 

Black-Scholes式微分確率微分方程式の理解が必要です。男女を問わず、トレーダーに向いている特性についてこれから何回か書きます。世界の株価時価総額の上位はGAFAMとNVIDIAです。IT企業のことを理解するには理系の知識と英語力が不可欠です。Microsoft、Appleは1970年代設立の老舗です。他は1990年以降です。

 

私はFXはしません。株式投資は「読み」が8割、「運」が2割と考えています。ファストリの信用売買の勝率は9割台です。ただし、売建てで含み損を抱えています(涙)。

私の大学の同学年の数学科、物理学科の大学院生には女性はいませんでしたが、日本物理学会長だった米沢富美子氏がおられます。また、研究・技術計画学会の会長を務めた宮崎久美子氏はOxford大学理学部物理学科で素粒子論を研究されていました。女性は理学部に向いていないことはありません。FX、株式投資は自然現象ではなく、再現性はありません。純粋科学、自然科学は再現性があるので、そちらの興味が深ければ、FX、株式投資はしないでしょう。

 

女子の進路先 ①:東大23%、京大29% (2/20) の書き出しを引用します。

女子の就業率は「M字カーブ」と呼ばれています。今はどちらもリタイアしていますが、妻はフルタイムで働いていました。上と下の子の年齢が離れていて、保育所通いは十数年、さらに実母の介護があり、ダブルケアも経験しました。お世話になった保育士、看護師、介護士、ヘルパー等は女性が殆どでした。そのような実体験から「就労の形」を考えています。一方で、夫の職業よっては妻は専業主婦を求められる場合もあります。

 

さて、副題は東京大学京都大学の学部学生の女性比率です。東京大学には長い間、「2割の壁」がありました。

(参考)

就業率率は,近年男女とも上昇していたが,令和2(2020)年は低下し,15~64歳の女性は70.6%,25~44歳の女性は77.4%,15~64歳の男性は83.8%となった

 

女子の進路先 ②:京大の学部別男女比率 (2/21)

 

京都大学

2023年は29%

(出典は下記)

 

理系で最も学部生が多いのは工学部です。上の画像にマークを入れました。

  • 工学部:3,758、420、4,178、10.1%
  • 理学部:1,299、112、1,411、7.8%
  • 文学部:607、422、1,029、41.0%
  • 医学部(6年制):539、125、664、18.8%

理系の方が女性比率は低いです。私は理学部出身です。昔からの「就職む理学部」と呼ばれています。デフォルトで大学院進学を目指します。工学部よりも女性比率が低いのは卒業後、大学院終了後の就職先が限られることからです。

 

私の出た大学なので、例に挙げました。2015年12月に「あかつき」が金星の周回軌道突入に成功しました。お茶の水大学大学院を出た廣瀬史子さんが、「解けるか解けないかも分からない」軌道計算を粘り強く探索した結果です。「理系女子」は各大学での理系女性比率が増えなければマスが増えません。