『再・”数十年に一度”は想定外か?』のタイトルでブログを始めました。

再・”数十年に一度”は想定外か?①台風15号(9月14

前回の(追記)に『…次回、24回目は、工作物の耐風圧について書く予定です。風速50㍍なら木造建築はダメか?(9月18日) に、『…「大和ハウス」+「木造建築」+「耐風圧」でググると建築基準法では地域ごとに30〜45m/sまで9段階の設計基準風速を定めています。…』と調べた結果をまとめました。工作物にも基準が設けられています。…』と書きました。

再・”数十年に一度”は想定外か?㉓「減災」に役に立

 

工作物」+「耐風圧」でググって、ざっと見て、下記の4つの書誌をリストアップしました。建築基準法を所管する国土交通省の傘下の建築研究所京都大学防災研究所の報告です。④では、1934年の室戸台風が最大瞬間風速約63 m/sであったことが表でまとめられています。番号は発行年順なので、最初から読んでも、後から読んでもいいです。私は、市原市のゴルフ練習場の鉄柱倒壊はネットを下ろさなかったことが原因であり、すでに多くの事例が報告されているのに、放置したことは工作物関係の法令を所管する市原市、ひいては国土交通省にも責任があると考えています。

 

スプリンクラー、消火栓等の消火設備、煙感知器ほかの警報設備のないホテルのオーナーが、宿泊客の1人が出火させてホテルが全焼した時に、『宿泊客が悪い』と言っているようなものですヽ(`Д´)ノプンプン。

 

①『建築基準法の風荷重関係規定について』
http://www.kinzoku-yane.or.jp/technical/pdf/261sp.pdf

  • 日本金属屋根協会と日本鋼構造協会が2007年に開催した講習会の講演原稿をまとめたもの

②『飛散物の発生防止と防御』
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jawe/35/1/35_1_41/_pdf

  • 日本風工学会誌、vol.35, no.1, 平成22年(2010年)1月
  • 特集 空飛ぶ凶器 -飛散物のインパクト

③『強風被害と耐風設計』
http://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/nenpo/no55/ronbunA/a55a0p05-1.pdf

  • 京都大学防災研究所年報、vol.55, 平成24年(2012年)

④『日本における建築物の台風被害と被害軽減に資する基規準の変遷』
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jawe/40/3/40_252/_pdf

  • 日本風工学会誌、vol.40, no.3, 平成27年(2015年)3月 
  • 特集 アジアの台風・竜巻被害

(24日、10PM、追記)

読売新聞はウェブニュースで、

  • 国土交通省と市原市が10日に調査に入ったこと
  • 市原市は運営会社に対して、2週間程度での報告を求めたこと
  • 2014年に鎌ヶ谷市内で台風による転倒事故があり、一原氏は、当時、運営会社に対して事前の安全点検やネットを下ろす対策を求めていたこと

を報じていました。

倒壊した鉄柱、基礎固定のボルトが複数箇所破断…ゴルフ練習場」 9月13日05:00

https://www.yomiuri.co.jp/national/20190913-OYT1T50205/

 

台風15号は前日、8日には関東直撃が予想されていました。風速:20 m/s だと人は歩けません。上陸が9日5AM頃なので、前日に対処すべきだったのでしょう。「重過失」だと、運営会社が入っている火災保険は面積になり、被災者の入っている火災保険も同様でしょうか?ゴルフ練習場の土地がオーナーの所有で有れば、売却して賠償するのでしょうか?

 

5年前の文書なら市原市もオーナーも記録は残っているでしょう。また、建設当時(1973年開業)の図面は、ちゃんとしたオーナーなら残しているでしょう。

(※ 私の父母の実家は1971年築ですが、当時の建築会社には図面がありました。公庫融資の物件だったので、確認申請書類は父母が保管していました。私の感覚では、土地、建築物の書類は捨てることはないと思えます。図面がなければ解体業者は見積もれません。)

 

(関連ブログ)

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