第3回目は2014〜2018年の受賞者です。2014年の物理学賞は、青色発光ダイオードの開発で、名古屋大学の赤﨑勇博士、天野浩博士と日亜化学出身の中村修二博士が受賞しました。2015年の物理学賞の梶田隆章博士(2人の共同受賞)は小柴昌俊博士の弟子です。同年の生理学・医学賞受賞の大村智博士(3人の共同受賞)は Merck との共同研究の成果です。北里大学については、下記に少し書きましたが、学祖の北里柴三郎博士はノーベル賞受賞に匹敵する成果を挙げられました。 再三、獣医学部新設について ⑤北里大学(4月7日)

 

 

昨年の生理学・医学賞受賞の本庶佑博士(2人の共同受賞)は京都大学では久し振りの地元出身者です。ガン免疫療法の開発者であり、今年の灘高等学校(兵庫県)から京都大学医学部の合格者は多かったようです。

 

(あと書き)

3回に亘って、簡単に紹介しました。自然科学分野はノーベル賞に限らず、世界の中での競争です。

 

私は大阪市内生まれで、公立高校から京都の大学に進学しました。中学校の同級生で私より成績が悪くても灘高等学校に進学して、東京大学文科一類(法学部)に進学しました。凡そ、「数が苦」だと、公立高校からも医学部東京大学京都大学の理系学部には入れません。

 

最近の日本の政治の政策決定過程は検証が困難です。日本人しか興味のない政治学を研究したい外国人は少ないのでしょう。競争のない世界で「お山の大将」のようです。政治は三流でしょう。

 

(5PM、追記)

昭和時代の自然科学部門のノーベル賞受賞者数は5名、平成は18名です。ただし、受賞理由となった業績は1970年代に行われたものがいくつかあります(アンダーライン)。列記すると

  • 白川英樹:1975年前後、野依良治:1980年代?、小柴昌俊:1987年2月23日(超新星爆発)、田中耕一:1988年に論文発表、益川敏英/小林誠:1973年に論文発表根岸英一:1977年に論文発表鈴木章:1979年に論文発表、山中伸弥:2006年、赤﨑勇/天野浩:1985年前後、梶田隆章:1998年前後、大村智:1990年以降?(以上、敬称略)

など。並べると、山中伸弥博士の受賞は非常に稀なノーベル委員会の評価で、突出しています。

 

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ノーベル賞の研究は競争の中で生まれる②(4月19日)

ノーベル賞の研究は競争の中で生まれる①(4月19日)