昨年、公務員獣医師の初任給(8月31日) で、主だった都道府県の獣医師初任給について、各都道府県のHPをググって調べてました。下の表は暫定版です。実際に受け取る給料には、住居手当、交通費等があり、初任給調整手当も調べきれていませんm(__)m。

 

獣医学部は6年制なので、理工系の院卒(大学院修士課程修了)とスタートの年齢は同じです。現在、大企業(主としてメーカー)の初任給は約24万円前後のようです。一時金は企業によって差がありますが、年収で(24×12カ月+一時金)で450万円前後と思われます。

 

公務員獣医師(含むNOSAI農業共済))は一時金の支給額は多くはないです。また、NOSAI家畜診療所勤務であれば、夜勤もあります。メーカーでも30歳前後になれば、労働協定の対象外の管理職として勤務時間の縛りがなくなります。ただ、給与面や福利厚生面では保障されています。

 

公務員獣医師の不足の解消はやはり給与面だけではない処遇改善が不可欠です。女性獣医師の数は年々、増加しています。女性活躍社会を目指すというのであれば、子どもを出産しても仕事が続けられることが重要なのでしょう。

 

(0PM、追記)

私たち夫婦は全くの別職種でしたが、子どもを育て、親の介護もしながら、共働きで定年まで勤めることができました。歩いて行ける距離に保育所があり、老人介護施設も充実していました。

 

昨年3月からの加計学園問題で、私なりに随分、調べました。公務員獣医師というのは大変な仕事のようです。病気の家畜(患畜)が対象なので、患畜とその飼養農家とのコミュニケーションが必須なように思います。既存の16の獣医系大学のHPには多数の動画や写真が掲載されています。NOSAIでの牛や馬の病気の見分け方の実習など、知識とともに技能が必要だと感じます。

 

(4PM、追記)

私は、「規制緩和」が必ずしも正しいとは思っていません。確かに50年以上、獣医学部の新設、増員は認められていませんでした。昨年3月以降、獣医学部問題について、考えてきました。一般社団法人日本私立獣医科大学協会のページも時々見ています。「国家戦略特区」での議論を見ていると、何か大きな考え違いをしているように思います。「岩盤規制」で競争がないのでしょうか?文部科学省だけではなく、獣医師国家試験を所管する農林水産省、ライフサイエンス研究全般を所掌する厚生労働省の国家公務員の目は「節穴」だったのでしょうか?

 

一般社団法人日本私立獣医科大学協会のページから、既存の私立大学へのリンクがあります。熱心な取り組みが窺えます。

 

(参考ブログ)

NOSAIで働く女性獣医師(5月15日)