アッサローム・アライクム!
今回はウズベキスタン。
中央アジアに位置する世界的にも珍しい二重内陸国です。海に出るために国境を二つ以上越える必要がある国で他にはリヒテンシュタインのみになります。
ウズベキスタンの歴史的有名人といえば『破壊と創造の支配者』ティムールでしょうか。サマルカンド近郊に生まれ、一代わずか30年程で中央アジア、西アジア、南アジア、南ロシアにわたる巨大帝国(モンゴル帝国の半分)を築き上げました。
さて、地図にはめ込んだのはペガサスです。ティムールの電撃的征服は機動力に優れた騎馬のおかげでしょうか。ウズベキスタン東部にはフェルガナという都市があり、かつては大苑と呼ばれ「一日千里を走り血のような汗を流す」汗血馬を産しました。前漢の武帝はこれを欲するあまり二度の遠征を行い、汗血馬を得た喜びで歌まで作らせ「天馬」と褒めたたえました。ちなみにこの汗血馬、多乳頭糸状虫などの寄生虫によって本当に血の汗を流していたのではないかという説もあるそうです。