この変なシリーズ、残念ながらまだ終わってません。
タイムトラベルについて本気で語る学者がいることが気になって、
今わかっている事実を調べてみました。

これまでの話から、安全に制御できるミニブラックホールを作ることができれば、、、
もしかするとタイムトラベルができるかもしれない!という安易な期待が生まれます。

では、もし、
もしも、タイムトラベルができたとして、いろいろな心配事がありそうです。

例えば、あのバック・トゥ・ザ・フューチャーのマーティが、
過去にさかのぼって母親に惚れられたら、自分が生まれなくなるかも!問題。

これはよく言われる親殺しのパラドックスですよね。
(物騒なパラドックスだ)

そのほかにも、過去に遡ってタイムマシンを壊すケース。
この場合は、タイムトラベルで行ける過去は、最初のタイムマシンが作られた時までに限定されるとか。
(誰が限定するんだろう?)

おかしな話です。

こんな矛盾(パラドックス)を解決する方法が、パラレルワールドにあるようです。

 

いきなりパラレルワールド?
これでは、ホントにおとぎ話になってしまうので、事実として知られている情報を集めてみました。
パラレルワールドの元ネタになった?量子力学の多世界解釈の話です↓

量子の世界は別世界
相対性理論に続いて、20世紀の物理学に起きたもう1つの革命、それが量子力学なんだそうです。
すべての物質はどんどん分割していくと、細かい粒子(「量子」とも呼ぶ)に分けられていきます。
そして最終的には、「素粒子」と呼ばれる最小の粒子が見つかります。

素粒子は、粒子と波の両方の性質持っていて、「ものをすり抜ける」「同時に2つの場所に存在できる」などの現象を起こします。
SFみたいな話ですが、実際に自然界で起きていて科学的に確認されている現象なんですね。

アインシュタインは、量子力学が台頭してくると猛然と反発しました。
未来が確率で決まるという考えがどうしても受け入れられなかったからです。

しかし現在、この量子のふるまいが量子コンピュータ(量子重ね合わせや量子もつれを利用)に使われています。

この量子コンピュータを解説したページ↓の各回の題目案が面白かった。


「量子コンピュータは、分からなくても構わない」
「『量子コンピュータを理解している』といっている奴は、嘘をついている」
「なぜ、量子コンピュータの勉強は失敗するのか」
「量子コンピュータが理解できないのは、私たちの責任でではない」
「量子コンピュータを理解するのは諦めましょう」

 


さて、量子コンピューターの登場により、現在の暗号技術が破られる可能性があるそうです。
現在の暗号化は素因数分解を利用しているそうですが、
これに代わり解析困難な格子問題が検討されていた、、かと思ったら、
すでに、量子暗号が使われ始めているんですね。

私たちのご先祖が火を使い始めたときのように、
よくわからない量子のふるまいを利用したデバイスも、道具として広まっていくのでしょう。


多世界解釈と見えている世界
量子力学では、粒子の状態が波の方程式(波動関数)で表されるそうです。
この波は複素数 (実数と虚数で構成されている)で記述され、直接観測できないんですね。
観測できないけど、位相がずれた2つの波が同時に存在する?ということかな。
その2つの波が重ね合わせの状態ということなんでしょう。
しかし、観測したときにはどちらか1つの状態に決まるところが不思議なんです。


(もはや怪談、「量子コンピュータ」は分からなくて構わないより↓)

この重ね合わせの状態の説明には、コペンハーゲン解釈多世界解釈というのがあって、

コペンハーゲン解釈では観測した瞬間に重ね合わせが1点に収束(波動関数の崩壊)してしまいます。

多世界解釈では波動関数は崩壊しないそうです。



コペンハーゲン解釈
状態Aと状態Bが重ねあわされている一つの世界

多世界解釈
実は、状態Aと状態Bのそれぞれの世界がある。
そして、観測者がどちらにいるかで結果が決まる。

そして、この多世界解釈が都合よく解釈され、SFやアニメのパラレルワールドとして登場してますよね。
多世界解釈を支持する専門家に「これはパラレルワールドの事ですね」と言うと、「そうではない!」と怒り出すそうですが、
このページ↓に、その背景について書かれていて笑いました。

 


そうすると、ミクロの量子の世界では多世界がありで、
われわれに見えているマクロの世界では多世界はあり得ないのでしょうか。

ミクロの世界で起きている奇妙なことと、
マクロの世界との境界はどこにあるんでしょう。
我々だって、量子が集まってできてるんだから、この違いがわからないのは気持ち悪いですよね。

この手の話でよく出てくるシュレディンガーの猫は、
そういった矛盾を問うているのかもしれません。

いや、そういう実験じゃないでしょ。

オッサン誰やねん。

ミクロとマクロの境界線で気になるのは、まだ未完成の量子重力理論です。
マクロの我々は、重力に支配される世界。
ミクロの量子の世界は、重力以外の力が支配的。


 

もしかして、量子重力理論が見えくると、この謎は解けるのかな。