コードの構成音を知ろう補講～Bm-5「シ レ ファ」はなぜ仲間はずれなのか？

普通コード理論の本を読むと、ダイアトニックコードというものがあって、そのコードは

　　「C　Dｍ　Eｍ　F　G　Aｍ　Bｍ-5」

と書かれている。

　Bm-5(ビーマイナーフラットフィフス）の構成音は「シ　レ　ファ」で、他の基本コードの構成音の規則と同じです。ではなぜ僕は、ダイアとニックコードを基本コードとして、読む人に紹介しなかったのでしょうか。僕が、最初に覚えるべきですといったコードは、Bm-５をのぞいた、６つのコードでした。そして、これを基本コードと呼ぶことにしました。

　実際、使ってみればわかりますが、Bm-5は容易なことでは、曲の中に組み込むことはできません。基本コードと違って、自由にコードの間を行き来することができないのです。多くの場合、Bm-5 →　E7　→　Amという経路で、基本コードに戻ってくることになるでしょう。

　理屈でいえば、基本コードの構成音の一番目の音と５番目の音（たとえばCの場合「ド」と「ソ」）の関係とBm-5の構成音の「シ」と「ファ」の関係が異なっているからです。C、Dm、Em、F、Gの構成音の一番目と５番目の音は「完全５度」という関係であるのに対して、Bm-5の構成音「シ」と「ファ」は、減５度という関係になっています。このことは、コードの種類をしろうという章で詳しく説明するつもりです。