さらば夏の光よ
出張のため、フェリーに乗って本土へ。疲れていたのか、1時間くらい、ぐっすり眠る。教育関係の本を読む。仕事に直結するものほど億劫になるのはどうしてだろうか。実家に帰る。太った、太ったというから、憮然として飯は要らないというと、両親とも笑う。両親には迷惑をかけたから、唯一の親孝行は、結婚した姿をみせることだと思っているのだが。人に騙された挙げ句、全部こっちが悪いみたいになったことが仇になって、いろいろな人間関係に踏み込めなくなった。世の中、悪い人ばかりではないことはわかっているけれど、私をそう扱ったひとも、悪人ではなかったから。風呂から上がって、髪を拭いていると、お前前髪に白髪が出てきたよと指摘を受ける。もう、若くない。