鳥山明先生、ご逝去の報を受けて | よもやま雑記噺

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しばらくぶりの更新となってしまいましたが、今日のお昼に何気なく観ていたテレビで漫画家の鳥山明先生の訃報を聞き、思わずエッと驚かされてしまいました。まだまだ今後の活躍も期待されていただけに非常に残念です。

また愛知に住む自分としては愛知の偉人として、鳥山明先生を挙げさせて頂きたいと思っています。ガスマスクをつけたコミカルなキャラクターの鳥山先生が自転車を必死に漕いで名古屋空港まで原稿を運び、飛行機が飛び立つ姿を見送った後、担当鳥嶋氏からボツ出しされる、Dr.スランプ初期の漫画シーンは今でも頭に焼き付いています。

自分的には、ドラゴンボールもリアルタイムで楽しんだ世代ではあるのですが、思春期に出会ったDr.スランプの方がインパクトは強いです。連載初期はスレンダーボディーだった、アラレちゃんが回を重ねる毎にディフォルメボディーに変化した際も実はスレンダーボディーとディフォルメボディーが両方作られていたのだと疑問を回収する心遣いをさり気なく漫画に組み込む姿勢など、やはり拘りの強い漫画家さんなんだと改めて感じました。鳥山先生といえば、非常にミリタリー色の濃い、独特なメカデザインやアメリカンコミック的な魅力あるキャラクターなど、話し始めたら終わりが見えなくなりそうなので、今回は鳥山明先生の商業誌デビュー作とされている、ワンダーアイランドをご紹介させて頂きます。













出品 週刊少年ジャンプ1978年52号 出版社・集英社 表紙作品 コブラ 著者・寺沢武一

作品名 ワンダーアイランド 著者・鳥山明


この作品はDr.スランプ連載の1年ちょっと前の作品ではありますが、鳥山ワールド全開の作品となっています。格闘漫画としてのドラゴンボールに慣れた世代には多少違和感を感じる面もあるかとは思いますが、自分的にはこれこそが鳥山ワールドの本質だと思っています。

鳥山明先生はタミヤのフィギュアコンテストの常連だった事も有名で何度も作品を応募されていました。そうした模型好きな面が後に愛知を代表する模型メーカー ファインモールドさんとの出会いに繋がったんだと思います。鳥山先生はキャラクターデザイン提供という形でファインモールドさんからは今でも鳥山先生デザインのフィギュアプラモデルを販売しています。

バンダイさんから発売されているドラゴンボールのプラモデルとは一味違ったミリタリーフィギュアを堪能するのもまた鳥山先生を知る1つになるかと思います。

鳥山先生デビュー作掲載の少年ジャンプに表紙を描かれていた寺沢武一先生も惜しくも亡くなられてしまいました。寺沢先生が手塚治虫先生のアシスタントだった時代にバラバラにコマを分けられた漫画原稿を手塚先生に見せられ、「寺沢氏だったら、どう構成する?」と聞かれたエピソードなども有名ですよね。

話は逸れましたが鳥山明先生のこれまでの偉業と功績に思いを馳せながら、お悔やみ申し上げたく思います。本当にお疲れ様でした。

因みに鳥山明先生のキャラクターの中で最も好きなのは、Dr.スランプに登場した ターボくんだったりします。ターボくん可愛過ぎなんだよなぁ。