○●○●○●○●○●2016.5.10.




応援団 NO.208


読んでから観るか? 観てから読むか?!



前回の読書の時間の時、

「先生、歴史の学習漫画の本やけど、

学校で習ってから読むと、

よくわかっておもしろいです!」と、

うれしそうに話してくれた子がいました。


学習まんがではありますが、

一度読んだだけでは

なかなかイメージがわかないまま

読み進めるだけだったのかもしれません。


しかし、

授業中の先生の説明を聞いたり

自分で調べたりしたあとで、

もう一度戻って読むと、

よりはっきりと理解したり

イメージしたりすることができるのでしょうね。


そういうことを自分で気がつき、

発見できる力は、本当の「生きる力」でしょうね。
 


このことがあってから、

私は、

「私自身の読書体験についても同じだなぁ」と

気づかせてもらいました。


私は学生時代、

なかなかゆっくり本を読むことはありませんでした。

好きな本や好きな作家といったものもなかったし、

好き嫌いというところまで

「読書」にはまったことはありませんでした。

受験勉強で「作者・作品名」を覚えたことはありましたが、

本当の「読書の楽しさ」を感じることはありませんでした。


現役時代も、

以前「私の本棚」で紹介したような

「教え方のハウトゥー本」ばかり

読んでいたような気がしています。
 

そんな私に

「読む楽しみ」を教えてくれた最初の本は、

井沢元彦氏の「逆説の日本史①」でした。

これは、

今まで私が子どもたちに教えてきた

歴史の授業をひっくりかえすような史実を、

資料をもとに論じていくというものでした。

これは、おもしろかったです。


しかし、それもすぐに飽きてしまって、

いまだに続いている?シリーズまで

ついていくことはできませんでした。

でも、この本は

私の中にある歴史のイメージがあったからこそ、

そのおもしろさが感じられたのだと思います。

上記の子が感じた「おもしろい」という気持ちと

同じものだったのだろうと思います。
 

私の読書のしかたは、

やはり登場人物やイメージがはっきりしている方が、

どうも楽しみを感じるものだなぁと

最近思うようになりました。
 


それに気づかされたのが、

池井戸潤氏の「半沢直樹シリーズ」です。

これは、テレビで先に見て、

それを追いかけるように

本を読んでいったような気がします。

堺雅人演じる半沢直樹が、

本を読みながら動いているイメージがあったから

どんどん読み進めていくことができたのだと思います。


そういう読書ができるようになったのは、

やっぱり退職してから、

どっぷりと読書の時間が

とれるようになったからだろうなと

今になって思います。
 



NHKの大河ドラマで、

父が好きな「宮本武蔵」がやったとき、

父はその大河ドラマは観ていない、と言っていました。

「なぜ?」と聞くと、

「自分のイメージと違い過ぎる」

「自分の中の宮本武蔵じゃないから観ない」と

言っていたことを思い出します。

同じ大河で「龍馬伝」が始まった時、

弟が同じようなことを言っていました。

「司馬遼太郎の『龍馬がゆく』と違い過ぎる」と。


人によって

映像と原作をどう感じるかということの違いを

感じたのでした。
 


私は、映像があって(テレビや映画)、

そのあと原作を読んだ方がわかりやすいです。

どうも名前を覚えたり

登場人物のイメージを描いたりするのが

苦手?むつかしいこと?なのかなと思ったりします。
 

「半沢直樹シリーズ」の原作を読んでいくうち、

「下町ロケット」の本に出会います。

この時は一度読んで感動して泣きました。

なかなか本を読んで泣くことはないのですが、

リリーフランキー氏の「東京タワー」以来でした。

まだ「下町ロケット」のドラマが始まっていなかったときでした。

主人公以外の顔のイメージはないままでしたが

読むことができました。

「これはおもしろい!」と思っていたら、

ドラマが始まりました。


主人公の顔が阿部寛になり

周りの人たちの顔と名前が一致してきて、

もう一度読まずにいられませんでした。

二度目はやっぱり登場人物の顔がはっきりして

とても読みやすかったのを覚えています。

また同じところで泣きましたね(笑) 


その後、「ガウディ編」の予告が出てビックリ! 

あわてて単行本を手に入れ

今度は先に原作を読みました

(すっかり原作販売作戦にはまりました)
 

「こんなにおもしろいんだ」と、

やっと自分の「読書の楽しみ方」に

気づくことができたような気がしました。


私の場合は、映像が先にあったほうが

読みやすい、イメージしやすいようです。



「天皇の料理番」に続いて「下町ロケット」は、

録画で何度も何度も観ました。




そして現在、

横山秀夫氏の

「64(ロクヨン)」にはまっています。


以前にNHKでもやっていたのをチラッと覚えていて、

「映画になる!」というのをどこかで聞いて、

ポスターの登場人物を見て、

「まぁ!なんて豪華キャスト!」

さっそくこの連休に映画を観に行きました。

「~前編~」だったので、原作で今追いかけているところです。


来月の「64(ロクヨン)~後編~」が公開されるまでに、

上下巻の原作を読んでしまいたいと思っているのですが、

どうもパンフレットを見ると

「原作とは違う驚愕のラスト!」とか宣伝しています…。
 

「いったいどうなってしまうんだ!」と、

原作を読みながら、映画の「~後編~」を楽しみにしています。


 

あなたは、読んでから観ますか?


映像を観てから原作を読みますか?


・・・私は、観てから読みます(かな?)



ひとそれぞれに、

いろんな「読書の楽しみ方」があっていいんですよね♪






64(ロクヨン)





○●○●○●○●○●





「東京タワー」を読んで


小説を書き始めました・・・。





よく思い出してみたら、


横山秀夫シリーズは、以前から好きで


いくつか読んでいました・・・。




宮部みゆきの「ソロモンの偽証」も


映画を観てから、原作を読んで追いかけた・・・。





映像と原作本、


私には、両方必要なのかもしれない・・・。





「64(ロクヨン」の原作を 読み終えました・・・。



「原作とは違う驚愕のラスト」とは、どんなものなのか・・・?



映画「64(ロクヨン)~後編~」の公開まで



まだ一ヶ月ある・・・。



どんな「ラスト」なのか、



原作を何度も読み返し、



その「ラスト」を想像する・・・。




そんな楽しみ方を見つけれて


なんとなく、うれしい・・・音譜







レヴェナント



「タイタニック」「仮面の男」以来、


私のなかでの 久しぶりのデカプりオ・・・。


アカデミー主演男優賞受賞 お祝いに 観に行きました・・・。




とっても、重かった・・・。





そんな時間を持てることにも 感謝です・・・ラブラブ





被災後の 熊本城の様子が公開されました・・・。



また 再び



その 美しい姿が 蘇る日を 祈って・・・。





( 願 )








※  【 思いを 馳( は )せる 】


・・・ 遠く離れているもののことを思う。


( 広辞苑 )






<追記>



どうも、言いたい事の論点が

趣味の「映画」にはしってしまいました・・・あせる




つまり、

子どもにとっても

同じ歴史漫画でも、

最初に読んだ時よりも、

一度、授業で学んでから

漫画や文章で読み直したほうが

よりはっきりとイメージしやすく、

わかりやすくなるものなのだ、ということ・・・。



その点で、私の読書経験と

よく似ていて、

「私の場合」、

原作だけで読むだけでなく、

映像である程度イメージがあってから

もう一度原作を読んだ方が、

登場人物や背景、物語の流れなどが

よりわかりやすくなるという点で、

「同じ」だな、ということでございます・・・。



( 蛇足ですが )  





2016.5.17.追記







(o^-')b







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