宝塚記念へのローテーション | カッツミーの競馬道

カッツミーの競馬道

長年続けている競馬全体への考えや想い、予想を届けています。

 今週末は春のグランプリ、宝塚記念が行われる。

 

 6月下旬に春競馬の総決算として行われる宝塚記念は阪神芝2200m戦(今年は阪神競馬場のスタンドリフレッシュ工事のため、京都競馬場開催)に定着して久しいが、競馬番組の変遷でそのローテーションは多彩である。

 

 私が競馬を始めた頃は、3200mの天皇賞(春)からのステイヤーと1600mの安田記念からのマイラーがほぼその中間の距離で激突し、どちらが中距離で強いか決めるレースというイメージがあった。

 実際に1988年の宝塚記念は天皇賞馬タマモクロスと安田記念馬ニッポーテイオーが対戦し、タマモクロスが勝っている。

 そして1988年以降の宝塚記念馬の前走は下記の通りである。

 

 前走天皇賞組  … タマモクロスなど17頭

 前走安田記念組 … オサイチジョージなど4頭

 その他     … メジロパーマーなど15頭

 

 安田記念からの臨戦馬が少ないのは、安田記念の日程変更によるものだろう。

 

 1996年のNHKマイルCと高松宮記念のG1創設に伴い、安田記念の開催時期がオークスの前週からダービーの翌週に移行された。

 それにより安田記念と宝塚記念の間隔が中2週となり、嫌煙されるようになった。

 

 それでも変更当初は、1999年グラスワンダー、2002年ダンツフレーム、2005年スイープトウショウと前走安田記念(3頭とも2着から)から宝塚記念を制していたが、近年は出ていない。

 

 今年も含めて、昨年も一昨年も前走安田記念組がいないのは個人的には寂しい気がする。

 

 かつて、1992年にはカミノクレッセが天皇賞(春)→安田記念→宝塚記念と参戦し全て2着だったり、翌年は安田記念を人気薄で2着したイクノディクタスが宝塚記念でもまたまた2着に激走したりしたもんだったが・・・

 

 それに1996年以降の宝塚記念へのトライアルレースの変遷も色々である。

 

 12月に行われていた阪神2500mのG2戦鳴尾記念を6月に芝2000m戦(現在はG3)に移行としたり、金鯱賞を高松宮記念のスプリントG1昇格に伴い2000mG2戦として引き継いだり、2016年の大阪杯のG1昇格により大阪杯から臨戦馬が増えたりしている。

 

 また最近は昨年のイクイノックスのようにドバイや香港からの海外帰りの馬が帰国初戦に参戦するのも特徴である。

 

 今年はドウデュースやジャスティンパレスのドバイ組とベラジオオペラ等大阪杯組の激突が見ものだが、今年は果たして?