ヴィクトリアマイルの意義 | カッツミーの競馬道

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  ヴィクトリアマイルの前に先週行われたNHKマイルCについて

 

 NHKマイルCは皐月賞3着馬ジャンタルマンタルが直線力強く抜け出し、朝日杯フューチュリティSに続くG12勝目を挙げた。皐月賞から中2週で2度の関東遠征というきつい日程を乗り越えての勝利は、陣営にとって格別なものだったろう。この後は休養になるようだが、願わくば再度2000mのGIに挑戦してもらいたい。

 

 2着に敗れたアスコリピチェーノも、直線であれだけの不利がありながら2着に押し上げた根性は相当のものである。まだジ

ャンタルマンタルとの勝負付けは済んでおらず、再戦が楽しみである。

 

 さて今週末行なわれるヴィクトリアマイルだが、春にも古馬牝馬にG1をと、2006年から施行されている。

 

 秋には古馬牝馬にはエリザベス女王杯があるが、東京マイルで行われるヴィクトリアマイルは優秀な繁殖牝馬選定ということから大きな意義がある。

 

 前にも述べたが東京マイルはスタミナが要求され、スピードだけでは勝てない条件である。このレースを勝つことでどれだけ価値が付くかは容易に想像がつく。

 

 過去の勝ち馬にはウォッカ、ブエナビスタ、アーモンドアイなど稀代の名牝が名を連ねている。

 

 彼女達に共通しているのは、2000mから2400mの牡牝混合のG1レースを勝っていることだ。天皇賞(秋)やジャパンCを勝ち、尚東京マイルG1を勝つことで、自身またその父の血の価値も高めている。

 

 そのため桜花賞馬、オークス馬また同じくクラシックを戦ってきた牝馬達は、古馬になり新たな勲章をつかむ為、ヴィクトリアマイルに参戦してくるのである。

 

 ヴィクトリアマイルは今年で19回目を迎えるが、単なる牝馬限定G1ではなく、牝馬に確かな価値をつける重要なG1としてしっかり根付いている。

 

 今年のヴィクトリアマイルも、過去の名牝達に負けないすばらしいレースが見られることを願う。