平成8年の改革 | カッツミーの競馬道

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 今から28年前の平成8年は競馬番組の大幅な改革があった。

 

 新たなG1レースが3つ生まれた。

 

 一つがNHKマイルカップの創設である。

 

 前年まではダービートライアルとしてNHK杯いう名称で東京芝2000mで行われていたが、3歳春にマイルG1戦をとの意見から現在の条件に変更された。

 記念すべき第1回は柴田善臣騎乗の外国産馬タイキフォーチュンが1分32秒6の好タイムで優勝した。

 翌年はシーキングザパール、さらにその翌年はエルコンドルパサーが優勝するなど創設当初は外国産馬の活躍が目立っていたが、平成14年にトニービン産駒のテレグノシスが内国産馬で初めて優勝し、以降は日本馬の血統レベル向上もあり内国産馬がほぼほぼ優勝している。

 

 NHKマイルCの創設は、現在の日本馬のレベル向上に大きな役割を果たしている。東京マイルのG1といえばそれまで安田記念があるが、東京マイルの重要度はそれほど言われることはなかった。

 

 今では定説となっているが、東京芝1600m戦は他の競馬場でも行われるマイル戦とは違い、直線も長く坂もありスタミナや底力が試される舞台である。

 

 NHKマイルC創設後は、東京マイル戦の意義が重くなり勝ち馬の評価は上がり、その後のヴィクトリアマイルの創設にもつながっていく。

 

 ところで私の東京マイル戦の予想のなかでは、東京マイル戦は2000mに勝ち鞍がある馬が台頭し、逆に1400m以下に勝ち鞍があるスプリント系の馬が穴をあけるというのがある。

 

 NHKマイルCの勝ち馬の、クロフネ、キングカメハメハ、ミッキーアイルは引退後種牡馬として大活躍し、特にキングカメハメハはロードカナロアやルーラーシップ、ドゥラメンテを輩出するなど裾野をひろげて現在の競馬シーンの中心を大きく担っている。

 

 NHKマイルCが創設された平成8年には高松宮記念のG1昇格や、秋華賞の創設もあったが、それは別な機会に述べさせてもらう。

 

 今週末に開催されるNHKマイルCでも、過去の勝ち馬に負けない強い馬の出現を願ってレースを観戦したい。