今日は京都競馬場で第169回天皇賞が行われる。
現代競馬において、世界的にステイヤーの価値は下がってきているが、それでも天皇賞(春)は長距離王決定戦として、今も競馬ファンのなかでは根強い人気を誇っている。
私のように血統重視で予想する競馬者にとっては、長距離戦や短距離戦は予想のし甲斐があるレースだ。
ところで、歴代の最強ステイヤーってどの馬なんだろうという話題はいつも話にあがるが、私なりに考えてみた。
1988年以降の馬で、3000mのG1を3勝している馬とのくくりで調べてみると4頭いた。
メジロマックイーン
ライスシャワー
キタサンブラック
フィエールマンの4頭である。
この4頭のなかでは、メジロマックイーンは降着になった天皇賞(秋)も含めて2000m戦でも良績があるし、キタサンブラックも2000m戦のG1、大阪杯や天皇賞(秋)を勝っている。フィエールマンも天皇賞(秋)で2着がある。
一方、ライスシャワーは菊花賞と4歳時の天皇賞(春)をレコード勝ちし、逆に1番人気に押された天皇賞(秋)では6着に敗れているなど、距離が縮まると良くなかった。
以上から、ライスシャワーが最強ステイヤーにふさわしいと思うがどうだろうか?
父も産駒が長距離戦に良績が偏っているリアルシャダイだしね。
馬格も440キロ前後でいつも出走し、マラソンランナーって感じがするけど。
上記以外の馬での距離が延びるほどいいという馬は今までもたくさんいる。
長距離戦で活躍したマウントニゾン、菊花賞馬で阪神大賞典を連覇したナリタトップロード、天皇賞(春)に8年連続出走し生涯3000m超レースに35戦出走したトウカイトリックと候補はいるが、私はステイヤーズS,ダイヤモンドSを連覇したスルーオーダイナをあげたい。
スルーオーダイナはノーザンテースト産駒で、天皇賞(春)にも1番人気で出走した(結果3着)馬で、有馬記念に出走した際は管理する矢野進調教師が「距離が短くてどうか?」とコメントしたくらいだった。
私が印象に残っているレースは6歳時のダイヤモンドSで、61キロの酷量を背負って出走し快勝したことだ。
今は60キロ以上を背負って出走することはほぼないが、そのタフネスさには当時感服した。
今日の天皇賞(春)、出走馬のなかでは3000m重賞を連勝中のテーオーロイヤルが現役長距離王にふさわしいと思うが、果たしてどうなるか?楽しみにレースを待とう。