外から見る日本と言う勉強会 | かっとびペンギンのお散歩

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現在フリーランスですが、以前はロンドン市内の内視鏡センター(NHS、プライヴェート等)で、シニアシスターナース、SSPとして勤務していました。美味しいもの大好きなかっとびペンギンの、ちょっとした日々の気づきや感動、面白情報をつらつらと綴って発信していきますね!

驚いた〜!目の前の霧が晴れた気がします。
勉強会に参加して、人生の歩き方が、久しぶりに見えた気がする!
外から見る日本というテーマに惹かれて、参加無料(カンパ募りますと言う注意書きあり)と言うのにも随分惹かれて参加したこの勉強会。人権擁護とジャーナリズムについての講師紹介を読んで、一体どんな内容なんだろうとワクワクしておりました。

実を言うと、一時帰国のたびにいろんな場面で生まれては育つ違和感と苛立ちに、具体的な裏付けが無くてちょっとモゾモゾした気持ち悪さを感じていたこの十数年。
講義に出て、
そうか、これだったか!
と言う手当たりを感じました。

伊藤詩織さんの勇気。
望月衣朔子さんの粘り強さ。
藤田早苗さんの使命感。
すでに津波のうねりは始まっている。

女性の敵は女性とも聞いたが、自分がずっと日本に暮らしていれば、そう言う意見になったかもしれないと思うとゾッとする。
長年にわたり父からのDVを受け続け、命の危険を感じるまでになり、もう限界が来た、訴えると決心した母に対して、「お母さんは、私が神戸にいられなくなるようなことをするの?」と言う姉のような発言が出ても、日本に暮らす人からの意見としては責められはしないのかも知れないと言う情けなさも浮かぶ。

しかし、今の私の目には外から見た日本が映る。
報道も、性犯罪に対する意識も情報もフェアにある環境下にいる。
カップル、夫婦間であっても、「No」の意味は、「No」。無理に性交に及べば、それはレイプである、と言うのが英国含む先進国欧州。警察に届ければ、加害者は有無を言わせずあっさりと逮捕される。
極端な例えだけど、意識のない女性が素っ裸で道路に転がっていても、レイプしてはいけないと言うのが、英国。そんな状態で寝てる方が悪いと言うのが日本。
7割のレイプは、顔見知りの関係で起こると言うのがスゥェーデンの統計。
スゥェーデンでは一回のレイプを一件とカウントするので、長期にわたる繰り返して受けた被害には、当然件数も上がる。
かたや、5%以下のレイプしか、警察に届けられない日本。そして1つの訴えが一件なので、件数は少なそうに見える。警察が示談を勧めたり、無かったことにすることを勧めるんだもんな。
レイプじゃないけど、実際、私が父親からのDVで駆け込んだ時も、ノートさえ出して来てもくれなかった。「立件するなら(調書を)取りますよ、でも家族間でねぇ…良いんですか?時間もお金もかかりますよ、世間からの(好奇の)目も…」、と言われた。結局は、自分の証言、母の目撃証言、自分で携帯で撮った怪我した腕の写真しか残っていない。
その2年後にDV法が出来た。
私の頃と前後して、DVに関しての殺人事件が数件起きたことを受けての改正だった。
その時に、法律改正に喜びつつもおっせぇんだよ!と思ったことは否めないが、殺されないと法律は見直しもされないのかと愕然ともした。

道理で、自分が政治家にでもならないと、なんともならないと心のどこかで思ったはずです。
ほんとに日本が危ないんです。
性犯罪に関しての認識の低さだけでは無くて、各所で圧力に訴える政府。
警察、メディア、おそらくもっと広い範囲で。
一般人の私でも気づいたことの1つにあるのが、政治家にメディアがコントロールされている。
しかも国連から、その点を指摘されて、改正するように促されているのに、拒否してるんです。拒否ですよ!国連に!
国民には、改ざんした訳しか新聞で報道していない。
これは昨日今日始まったことではないのは、知っているので驚かないけど、それを真実と信じて疑わない国民が大多数を占める事実、その新聞媒体を読む世代が選挙に行く事実。
メディアは、公衆監視の目的である、と言うのが存在定義。国民の立場でないといけないんです。これさえも、きっと皆さん意識したことない。
やっぱり放って置けないのである。
日本を離れても、日本が大好きなので。

でも、私には政治家になる資金も横のつながりも知識もなく、出来ることは病人のお世話だけ。
そう思っていたけど、昨日聞いてきた講義で、実はいろんなことが私にも出来るっていうことが見えた気がします。

例えば、警鐘を鳴らすこと。
自分が勉強会で得た知識は、友人や周囲にもお伝えお勧め出来る。勉強会に誘ったらその人たちからまた広がっていく。
ネズミ講のようだけど、過去の人がやってる作戦なら、自分もやってみれば良い。
気に入らない人は無視するし、理解した人はまた次の人を繋げていくはず。
そして、自分の体験も、公表することで波紋(リプル)の一部を構成出来る。
(具体的には、別の機会に書きます。)

小さくても、出来るんだ。
政治って、経済って、毎日の暮らしの中にあるんだよ、と言った先輩の言葉が理解出来てきました。

伊藤詩織さんの番組内の被害を受けた女性の言葉、「水一滴は小さくても、集まれば津波になる」これに賛同して、リプルの一部になろうと思います。私のはじめの一歩を行動します。