「中国人はとにかくメンツにこだわる」と、日本人はよくいいます。
ポイントになるのは、
「その強度よりも、評価のされかたのちがい」だと思います。
小さいときから、集団のなかで
「どう行動すべきか」
「どうまわりに合わせるべきか」
を叩きこまれた日本人は「じぶんのメンツ」を
なかなか最優先できないように習慣づいていますが、
個人主義のなかで育った中国人は、
「じぶんのメンツ」がなにより大切で、
なかなかまわりのメンツを最優先できないように習慣づいています。
つまり日本人からすると、
「じぶんが、じぶんが」と行動する中国人がちょっと疎ましいというか、
日本人とちがう習慣による行動が、
「まったく中国人はメンツメンツって。。。」
と目立ってネガティブな印象をうけてしまうのでは。
日本人だって「メンツ」はものすごく大切なもののハズです。
会社、職場においても、まわりに合わせる、会社のため、チームワークのため
と行動することで、
「まわりがあなたを評価してくれるので、あなたのメンツはちゃんと保証されます」
つまり、まわりに合わせることは「メンツにこだわらない」わけでは決してない。
しかし、中国人はまわりに合わせて行動したところで、
まわりだって「じぶんがじぶんが」と行動しているので、
「まわりが評価してくれるわけではないのだから、メンツの保証はどこにもありません」
そんな中国人に、「メンツにこだわるな」というのは一方的すぎます。
日本人だって中国人に負けないぐらい、「メンツ」にこだわっているのではないでしょうか。