中国で仕事をしていたころ、セールス&マーケティング部であったこともあり、
その日の終わりに、ほぼ毎日ミーティングがありました。
いわゆる「ホウ、レン、ソウ」です。
わたしはいろんな言い訳をして、けっこうサボっていましたが、
それを見かねた上司から、
「これからは、お前がミーティングをしきれ!」と
上司も実はやりたくなかったんだと思います。
問題だったのは、わたしは中国人スタッフに、
「なぜ、ホウ、レン、ソウは必要か?」を説明できませんでした。
「だって職場では必要でしょ!」
ぐらいしか頭に浮かびません。
集団主義の日本人からすれば、「なるほど、そうですね」で済みますが、
個人主義の中国人からすれば、
「なぜ、それが必要なのか?」以前に、
「なぜ、わたしがそれをやらなくてはいけないのですか?」
つまり、
「なぜ、わたしが~」の問いに答えが必要なのです。
日本人的に説明してしまうと、
「会社のため」に最後はいきつくでしょう。
しかし、個人主義の中国人は、
「会社のためではなく、じぶんのためにそこにいる」ので、
中国人には不十分な答えといえます。
そこで最も言ってはいけないのが、
「部下が上司にホウ、レン、ソウするのは義務、常識だろ~」
なのですが、わたしもついつい言いそうになりました
わたしは考えた末に、
「上司であるわたしから、部下にホウ、レン、ソウする」ようにしました。
次回へつづく