「口当たりのいいことを言う」という言い回しを見かけました。
口当たりが良いのはお酒とか、食べ物ですよね。
「耳触りのいい」は「耳障り」の音だけ残って意味が変わった例で、
舌触り、歯触りのような他の言葉との混用でしょうか。
言葉の雰囲気が変わって、新しい言い回しが増えていく。
これを誤用とバッサリいくか、
それもいいんじゃないか、といくか。
畢竟、人口に膾炙して広く受け入れられないと無理でしょう。
「煮詰まる」とか、誤用が元来の用法を逆転して受け入れられることもあり得ますが、
中々ハードルは高いと思われます。
面白いことだとは思いますけど。
17日(月)、末広亭7日目。
宣伝のお陰か、連日沢山のご来場ありがとうございます。
500円割チラシはどのくらいの効果があるのか、
それは末広亭さんに訊かないと判りませんが、
やらないよりは、やったほうが、
ということなんでしょうか。
自分の出番を終えて、
楽屋で色々とお喋りをして、楽屋を抜けてランチ。
末広亭の斜向こうのカレー屋さん。
時間をずらしたので、並ばずにスッと入れました。
楽屋に戻って、
師匠方とお喋りをして、座談会。
この日から上方ゲストは米二師匠。
こちらも大盛況。
没後20年経っても新エピソードが発掘される大師匠は凄いですね。
座談後、ほどほどで退出。
池袋へ。
こちらも熱心なお客様で一杯。
この日の主任は伯知姉さん。
かつて行われていた「講談模擬裁判」の復活。
検事側、弁護人も堂に入っております。
伯知姉さんが概要を先に説明して、
お姉さんを裁判長として模擬裁判が開廷。
内容は、来た人だけの宝物ですが、
他にも応用できそうな、落語でもやれそうな面白い企画でした。
こんな企画が大昔に行われていたとは。
ちょうど(?)、虎に翼も放送中ですし、
大学祭で模擬裁判の裁判長をやった身としても、
内容が面白くて、楽しい30分でした。
証言台に立つ(座る?)、南楽さん。
裁判長が大柄に見えるのは、
検察、弁護、証人が皆、小柄だからです。
この講談模擬裁判の白眉は紅先生でしょう。
迫真の証人っぷりでした。
大いに盛り上がってお開き。
演芸の可能性の広さを感じた夜でした。
18日(火)、急に雨。
ヨネスケちゃんねるの突撃あり。
末廣亭のお客様も、雨の中をようこそのお越しで、
こういう時にざわざわご来場くださったお客様なので、
なんとなくこちらもサービスしたくなるもの。
変化球で勝負しました。
高座の後、カレー。
3日連続カレー。
それぞれ違うから関係なし。
骨付きの鶏もも肉はともかく、
副菜に、玉葱とハラペーニョの酢漬け?と生野菜、
クミンの入った甘い煮物、ご飯の上にも酸っぱいペーストと、
良く分らないものが一杯で美味しく、楽しいひと皿でした。
お店の人に一々訊いても良いんでしょうけど、
いきなり答えを訊くんじゃなくて、まず自分で考えてみるところから。
自分で調べても判らず、
でも交互に食べたり、混ぜたりすると、それぞれ味が変化して面白いものです。
今度行ったら訊いてみましょう。
戻って、雨宿りしていたら、師匠と邂逅。
そのまま喫茶楽屋でアイスコーヒーをご馳走になりました。
ほどほどの時間で楽屋入り。
米助師匠の突撃を受けつつ、座談会。
座談にも突撃。
こういうハプニングもライブならではです。
座談の後、末広亭を退出して池袋へ。
このところ、池袋で降りるのか新宿で降りるのか、
判らなくなることがあります。
池袋で降りかけて、違う違うと新宿まで乗ったり。
新宿の後が池袋。
雨花姉さんの主任の日の雨率の高さたるや。
そうそう。
一部で、私が「雨は縁起がいい」と云ったことになっていますが、
本来は「水に関係する芸名は縁起がいい」ってことです。
加藤茶、荒井注、何故かドリフ関係しか例が出ませんが、
そういうのってありますでしょ。
代演の師匠が後から合流して、
師弟揃って、新宿→池袋の掛け持ち。
円満兄さんは翌日、同じルートの掛け持ちになります。
ワイワイ、賑やかな楽屋から、
厳粛な口上へ。
緞帳の故障で、
最後が二つの意味で「しまらない」のはご愛敬ということで、
この日も池袋演芸場にご来場ありがとうございます。
最後は雨花姉さんの高座でお開き。
終演時には雨も止んでおりました。
寄席を二軒掛け持ち、
もっとも池袋で高座はありませんが、
一日が長いと、文章量も増えてしまいます。
まず8日目まで。