中日を過ぎて折り返しの大師匠百年祭と池袋披露目7日目~8日目! | 桂鷹治の「語る詞す」

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「口当たりのいいことを言う」という言い回しを見かけました。

口当たりが良いのはお酒とか、食べ物ですよね。

 

「耳触りのいい」は「耳障り」の音だけ残って意味が変わった例で、

舌触り、歯触りのような他の言葉との混用でしょうか。

 

言葉の雰囲気が変わって、新しい言い回しが増えていく。

これを誤用とバッサリいくか、

それもいいんじゃないか、といくか。

 

畢竟、人口に膾炙して広く受け入れられないと無理でしょう。

「煮詰まる」とか、誤用が元来の用法を逆転して受け入れられることもあり得ますが、

中々ハードルは高いと思われます。

面白いことだとは思いますけど。

 

17日(月)、末広亭7日目。

宣伝のお陰か、連日沢山のご来場ありがとうございます。

 

500円割チラシはどのくらいの効果があるのか、

それは末広亭さんに訊かないと判りませんが、

やらないよりは、やったほうが、

ということなんでしょうか。

 

 

自分の出番を終えて、

楽屋で色々とお喋りをして、楽屋を抜けてランチ。

末広亭の斜向こうのカレー屋さん。

時間をずらしたので、並ばずにスッと入れました。

 

 

楽屋に戻って、

師匠方とお喋りをして、座談会。

この日から上方ゲストは米二師匠。

こちらも大盛況。

没後20年経っても新エピソードが発掘される大師匠は凄いですね。

 

 

座談後、ほどほどで退出。

池袋へ。

 

こちらも熱心なお客様で一杯。

この日の主任は伯知姉さん。

かつて行われていた「講談模擬裁判」の復活。

検事側、弁護人も堂に入っております。

 

 

伯知姉さんが概要を先に説明して、

お姉さんを裁判長として模擬裁判が開廷。

 

内容は、来た人だけの宝物ですが、

他にも応用できそうな、落語でもやれそうな面白い企画でした。

こんな企画が大昔に行われていたとは。

 

ちょうど(?)、虎に翼も放送中ですし、

大学祭で模擬裁判の裁判長をやった身としても、

内容が面白くて、楽しい30分でした。

 

 

証言台に立つ(座る?)、南楽さん。

裁判長が大柄に見えるのは、

検察、弁護、証人が皆、小柄だからです。

 

 

この講談模擬裁判の白眉は紅先生でしょう。

迫真の証人っぷりでした。

 

大いに盛り上がってお開き。

演芸の可能性の広さを感じた夜でした。

 

18日(火)、急に雨。

ヨネスケちゃんねるの突撃あり。

 

末廣亭のお客様も、雨の中をようこそのお越しで、

こういう時にざわざわご来場くださったお客様なので、

なんとなくこちらもサービスしたくなるもの。

変化球で勝負しました。

 

高座の後、カレー。

3日連続カレー。

それぞれ違うから関係なし。

 

 

骨付きの鶏もも肉はともかく、

副菜に、玉葱とハラペーニョの酢漬け?と生野菜、

クミンの入った甘い煮物、ご飯の上にも酸っぱいペーストと、

良く分らないものが一杯で美味しく、楽しいひと皿でした。

 

お店の人に一々訊いても良いんでしょうけど、

いきなり答えを訊くんじゃなくて、まず自分で考えてみるところから。

自分で調べても判らず、

でも交互に食べたり、混ぜたりすると、それぞれ味が変化して面白いものです。

 

今度行ったら訊いてみましょう。

 

戻って、雨宿りしていたら、師匠と邂逅。

そのまま喫茶楽屋でアイスコーヒーをご馳走になりました。

 

 

ほどほどの時間で楽屋入り。

米助師匠の突撃を受けつつ、座談会。

座談にも突撃。

こういうハプニングもライブならではです。

 

 

座談の後、末広亭を退出して池袋へ。

 

このところ、池袋で降りるのか新宿で降りるのか、

判らなくなることがあります。

池袋で降りかけて、違う違うと新宿まで乗ったり。

 

新宿の後が池袋。

雨花姉さんの主任の日の雨率の高さたるや。

 

そうそう。

一部で、私が「雨は縁起がいい」と云ったことになっていますが、

本来は「水に関係する芸名は縁起がいい」ってことです。

加藤茶、荒井注、何故かドリフ関係しか例が出ませんが、

そういうのってありますでしょ。

 

 

代演の師匠が後から合流して、

師弟揃って、新宿→池袋の掛け持ち。

円満兄さんは翌日、同じルートの掛け持ちになります。

 

 

ワイワイ、賑やかな楽屋から、

厳粛な口上へ。

緞帳の故障で、

最後が二つの意味で「しまらない」のはご愛敬ということで、

この日も池袋演芸場にご来場ありがとうございます。

 

 

最後は雨花姉さんの高座でお開き。

終演時には雨も止んでおりました。

 

寄席を二軒掛け持ち、

もっとも池袋で高座はありませんが、

一日が長いと、文章量も増えてしまいます。

まず8日目まで。