令和6年度6月定例会一般質問②熱中症対策 | 西尾 勝成のブログ

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ここにいますよ

・クーリングシェルターとクールスポットについて

6月に入り30度を超える真夏日となる日も出てきています、昨年の6月議会でも学校やまち中などでの熱中症対策について質問致しましたが、今年も気象庁発表の6月から8月までの3か月予報ではでは例年の平均気温より高めの予報が出たこと、また国では、本年4月1日、気候変動適応法の一部改正が施行されたことなどから、今回も提言や質問をしてまいります。

今回の改正により

・熱中症警戒アラートが熱中症警戒情報に法的位置づけされ

・一段上の熱中症特別警戒アラート(熱中症特別警戒情報)が創設

・クーリングシェルターを指定できる

・熱中症対策普及団体を指定できる

となり、本市でもそれぞれにおいて新たな取り組みがされることが示されました。

そこで、お聞きいたします

昨年の議会では、クールスポットの更なる拡充に対して、民間事業者との協議を現在進めているところとの答弁がありました。

今回、クールスポットとして市薬剤師会の協力で市内薬局など13カ所が指定されましたが、昨年協議していた施設は他になかったのかお答えください。

また、新たに協議中のところがあるのか、更に増やす考えがあるのか、今後の計画をお示しください。

 

答 市内薬局以外で昨年協議していた新たな民間施設はありません。

 

また、民間のクーリングシェルターとしてイオンモール四条畷と協定が結ばれましたが、これは全国的にイオンモール株式会社が取り組んでいることも思惑が一致したことと思います。

こちらも、他大型商業施設などとの交渉は行われたのか、協議中のところがあるのか、さらに増やす考えがあるのかお示しください。

 

答 ウェルシア薬局と協定締結に向け協議を行っております。今後の増設については、今年度の状況などを踏まえ検討してまいります。

 

再質問 大型と言うところで言うと、南は今回の四条畷イオン、西にも東にも大型な商業施設がありますので、そちらの方も協議などを持っていただけたらと思います。

 

従前からいく度も要望しておりますが、公共のクールスポットへの給水機などの設置については、みんなのまちづくり支援自動販売機を設置する施設もあることなどでそちらを使ってもらうとの答弁でした、年々熱中症による搬送者数が増えている中で、もはや気温の上昇は災害であるとも言われています、市民の命や健康を脅かす健康危機事象、この災害から守るために改めて要望いたしますが、見解をお聞かせください。

 

答 現在公共施設にある給水機については、ターミナル化が進む中、より多くの市民の皆様にご利用いただけるように再配置などについて検討しております。

 

クールスポット、クーリングシェルターを利用する人の中で、熱中症の疑いがある人、明らかに普通でない状態の人が出ることも考えられますが、それらの人への対処として、経口補水液による措置や保冷剤などによるによる体の冷却、熱中症の症状である体温の上昇を見る体温計なども備え付けることが命を守ることにつながると考えるが、備蓄についてのお考えをお答えください。

 

答 体調不良者への対処のための備蓄に浮いては検討しておりません

 

再質問 引き続き要望してまいります。

 

外出中、急な体調の変化などの時にすぐに休憩ができるところが分かるように、地図アプリを使ったクールスポット、クーリングシェルターの場所や開閉状況が分かるアプリを利用している自治体もあり、便利ではないかと考えるが、その作成、活用についてのお考えをお聞かせください。

 

答 他自治体の実施状況について調査研究してまいります。

 

・寝屋川市独自の熱中症対策について

熱中症警戒アラート、熱中症特別警戒アラートが出された時の本市の庁内及び学校や外部施設への連絡体制及び動きについてお答えください。

 

答 保険総務課から防災課に連絡し、防災行政無線で市民に注意喚起を行っております。

 

考え 庁内の市民活動室や子ども部、教育委員会などとの連携は?

 

市内各スポーツ施設において熱中症警戒アラート出されたときの対応について、現状注意喚起のみとなっているが、熱中症警戒アラートでも運動の中止が呼びかけられていること、さらに一段上の熱中症特別警戒アラートは今まで以上に命を守るためのアラートとなっていることから、利用者が利用のキャンセルを選択できるように措置を設けることが必要と考えるが、お考えをお示しください。

 

答 熱中症特別警戒アラートが出された時の対応につきましては、雨天時と同様に使用料をお返しするようにしております。

 

熱中症警戒アラートは、熱中症の危険性に対する「気づき」を促すことを目的として気象庁と環境省が共同で発表する情報となっています。全国を58に分けた府県予報区等を単位として発表しており、暑さ指数(WBGT)は全国約840地点で計測されています。本市から一番近いのは枚方市星丘となっています。

本市小中学校では、それぞれの学校が市から配布されている熱中症暑さ指数計で計測して、その日の授業に活かしています。

それらのデータを一元化し、市内での熱中症リスクの高い地域や時間帯をホームページやアプリで公表し市民の予防につなげること、また市内駅前などにデジタル掲示板などを設置し、お知らせする取り組みも危険性の周知などの観点から熱中症予防として有効であると考えるが、見解をお伺いいたします。

 

答 小中学校に配布している暑さ指数計は暑さに対する目安として活用しており、環境省から都道府県単位で出されるアラート情報とずれが生じる恐れがあり、混乱を招きかねないため実施は考えておりません。

駅前のデジタル掲示板を設置しアラート情報を周知することについては一定の効果はあるものの周知効果が限定的なため現在のところは検討しておりません。

 

・ねやがわプールズ事業について

開催日が8月3日から12日となっており、昨年のデータで見るとほとんどの日で熱中症警戒アラートが発表されていました。

昨年の議会では、熱中症対策について事業者からの提案を取り入れながら検討していきたい。また、4部制の実施における休憩及び熱中症対策につきましては、万全を期するため、事業者からの提案も取り入れながら対応してまいります。との答弁がありました。

事業者からの提案、それを取り入れた対応をお答えください。

 

答 受託事業者から『会場でのアナンスによる啓発』、『スタッフの配置体制の強化により、入場者を扇風機のある休憩所へ誘導する』などの提案を頂いており、これらを踏まえ、入場者の安全面に配慮した対応を行って参ります。

 

再質問 対応については理解しました、十分配慮されているとは思いますが、熱中症対策の経口補水液、体を冷やす氷嚢など、体温計などの配備も確認し、スタッフ全員がある場所や使用方法、ルールが分かるように教育をお願いしておきます。

 

・高齢者の熱中症について

年々増えている熱中症の搬送者数ですが、その半数以上が高齢者となっています。また室内での熱中症の数も毎年多い割合となっています。

この7月から、平均的な家庭で400円程、また電気料金が値上げされました。岸田総理が電気、ガスの補助を8月から再開することと、秋からの経済政策を先日打ち出しましたが、電気代はもちろん、物価高により生活にかかる様々なものが値上がりし続け、生活費から削ることができるあと僅かなものとして、電気代の節約、エアコンをつけないといいう高齢者もいます。

この気温上昇に関しては『災害級』と言う言葉も使われるようになっています。

かって寝屋川市では南海トラフ地震などの災害に備える1万円で2万円分の防災グッズ購入が可能な家庭用防災グッズ購入補助が行われていた時期がありました、この災害級の気温上昇を乗り越えるために、エアコンを始め、冷却タオルやマット、温度計や湿度計など熱中症対策のグッズの購入に対しての補助を行うことも対策として有効であると考えるが、見解をお答えください。

 

答 高齢者の熱中症対策支援につきましては、現在健康部と連携し、地域包括支援センターや高齢者福祉センターにおいて、熱中症対策に関するチラシの配布や訪問された方に声掛けを実施し、注意喚起を行っているところです。

エアコンに関しては、社協の貸付制度などの周知に努めており他の手法に関しても調査研究してまいります。

 

再質問 社協の貸付制度は過去議会でも幾度も聞いていますので承知しておりますが、災害級の暑さに対して、市としても購入や電気料金の補助も検討していただくようにお願いいたします。

 

 過去議会でも同様の要望がされていますが、この社会情勢の中、そして災害級の暑さが予想される中、高齢者への熱中症対策としての電気料金の補助に関しても要望いたします

 

熱中症に関して、環境省では令和3年度から熱中症予防モデル事業と言う補助事業を行っています。令和6年度はもう締め切っており、補助金額も少し下がり、9件ほど上限500万となっています。

採用されるか分からない中、職員の労力も大変なものとなることも考えられますが、この補助金の申請について協議されたことがあるかお答えください。

 

答 市の事業とモデル事業の実施内容が合致しなかったため、申請はしておらず、引き続き国の動向などを注視してまいります。