最近旅行にハマり出した夢弦流の克樹です。中年になって今更モラトリアム期かな?
昨年末から箱根、京都、長崎、広島と怒涛のスケジュールで旅をしてきました。今年は海外も含めて10箇所くらい行けたら嬉しいです。
ところで最近は夢弦流で中古三線の販売も強化しているわけですが、フリマやヤフオクでは結構な頻度でヤバい三線を見ます。
というかもはや三線と呼んではいけないレベルのものがちらほら。
というわけで今回はプロの三線講師、そして三線屋から見て絶対に買ってはいけない偽物を紹介していきたいと思います。
情報が無く製品詳細は一切不明ですが、恐らくは一昔前に沖縄に来る観光客を騙して売りつけてたものか
東京の三味線屋さんが依頼されて見よう見まねで製作したものと思われます。
素人の人から見たら本物の三線と見分けが付かないと思いますが、良く見れば材料も安価で作りがチープなのが分かると思います。
動画で見たい方はこちら
というわけで誰でも写真だけで見分けられるポイントを見出しにしておきます
- 妙にテカテカしたチープな塗装
- カラクイの組み込み精度
- 異常に軽い木材
- ダイアモンドパイソンの皮
- 皮の継ぎ目を隠す布地
- 丸型の猿尾(ネックエンド)
- どの型にも属さない不細工なネック形状
- 弦の貼り方
塗装
偽物の方は妙にテカテカというかヌメっとした塗装ですが、恐らく下地も塗らず刷毛でざっくり塗った上でフローリング用のワックスなどでコーティングしただけだと思います、本物の三線の大半がウレタン塗装と呼ばれる高級感のある塗装ですので見分けやすいと思います。
カラクイの組み込み


カラクイとは弦を巻きつけてチューニングするパーツで、偽物の方はカラクイが刺さっている部分が本体を貫通しているに対して
本物の三線はしっかりとボディに収まるようになっています。
また偽物はカラクイの造形も塗装も安っぽく先端にピンクの宝石をモチーフにした塗装がしてありますが、三線では基本的に高級品にしか
宝石は使われません。
木材


ネックもカラクイもボディも異常な程軽いので、ホームセンターなどで叩き売りされている白色の雑木だと思います。
ここまで軽いと弦の張力や湿度変化などで簡単に木材の変形や歪みが起きて楽器としては使い物にならないです。
蛇皮の種類


ただ皮はちゃんと蛇皮を使っているんですが、こちら実はダイヤモンドパイソンという種類です
ただし本物の三線はほぼ全てがモラレスパイソンという種類になります。
種類が違うからといって音の違いは特になく模様が均一かそうでないかの違いです。
ちなみに、動物園で首に巻くことができる蛇は温厚で大人しいモラレスパイソンの方です
ボディの継ぎ目を隠す布

本物の三線はボディを両側から蛇皮で包み込むように作るので、このような継ぎ目隠しは絶対行いません、というか必要ありません。
典型的な三味線の構造といいますか、ダイヤモンドパイソンですとサイズが小さかったりするので包み込むような
形状に出来なかったんだと思われます。また本物はジャッキ張りという専用工具を使うのですが、それでないと
しっかり響くように強く張る事が出来ないので、それもあって布地で隠していると思われます。
ネックエンド


本物の三線は四角形に対して三味線は丸型です、偽物はやはり三味線をベースに作られていると思われます
不細工なフォルム
三線には基本的に7つの型と呼ばれるテンプレートの形がありますが、偽物はそのどれにも当てはまりません。
また三線のボディはゆるーい楕円形状に対して偽物は三味線に近い四角形に見えます
弦の種類や貼り方

釣具などのフロロカーボンだったり、異常に多い巻き数など不自然な点が散見します。ここは判別が難しいかも知れません
じゃあ実際にこのような三線は演奏することができないのかと言えばそうでもなく、ちゃんと音は出すことができます。
ですが皮の張りが非常にゆるく作りも素材も悪いので非常に劣悪な音がします。というわけで百害あって一利なしですので
皆さんは演奏を目的としているならば絶対に選ばないで下さい。
良い子の皆さんは夢弦流三線店で買いましょう!!!