今回は新しく取り扱いを始めた竹炭パックについて紹介をさせて頂きます。
三線やマンドリンといった楽器は自分でメンテナンスをする習慣がほぼ無く、その為に中古市場に出回るのは非常に状態が悪く最悪の場合廃棄寸前か修理の方が高くつくレベルのものばかりです。
そうならない為にも普段からメンテナンスを施してあげる事で経年変化はしても劣化は大幅に防ぐ事が出来ます。ネックのトラブルを防ぎ常に最高のサウンドを出す為にもこの竹炭パックで上手に湿度管理をしてあげて下さい
目次
・竹炭パックを使う理由
・竹炭の特徴
・実際の使い方
・三線にも必要な理由
使う理由について
梅雨から夏にかけての日本の高温多湿環境は実は楽器にとって非常に厄介でネックの反りやねじれだけでなくレザー製品のカビや合成皮の加水分解など様々なトラブルを引き起こします。
特に木材が呼吸が出来るような無塗装ないし薄い塗装のネックは湿気を吸い込みやすく6月以降のジメジメした気候は弦楽器のトラブルの最大の原因になります。
因みに長野で楽器の生産がさかんなのは年間を通して気温と湿度が低く木材加工や管理に向いている環境だからです。
竹炭の特徴について
調湿効果に優れているのは勿論のこと、防虫防臭効果も高く人の口に入っても問題のない天然素材です。また冬場の乾燥時期には放湿といって溜め込んだ湿気を放ち常に湿度を一定にコントロールする働きをしてくれます。
今回仕入れた竹炭は孟宗竹(もうそうちく)という竹炭に最適な良質な材のみを、専用に設計した高温釜で焼き上げた竹炭を細かく砕いたものになります。元々竹炭は多孔(たこう)構造といって小さな穴が無数にあるのに加えて細かく砕く事で表面積を増やし吸湿効果を最大まで高めております。
なお不織布でパッケージングしておりますので炭が漏れたりする事はありません。
※2年以上の長期間の使用や大きな力を加えた場合は破れる可能性も御座いますのでご注意下さい
使い方について
梅雨から夏の間は2週間に1度、数時間天日干しをしてあげる事で竹炭が溜め込んだ水分をリセット出来るので通年を通して使用可能です。
三線にも必要な理由とは
沖縄の湿度は一年を通して平均80%と言われており常に高温多湿な環境にあるわけなので、そこで長い間生産され使われて続けてる楽器だから湿度なんて関係ないのでは?と思われるかも知れません。
実はこの調湿用竹炭を販売するにあたって一年前からテストとして自分の三線ケースに入れて様子を見て来ましたが、体感的に入れておいた時の方がネックの動きも無く乾いたサウンドが通年楽しめました。
仕事柄で沢山の種類の楽器を弾いてきましたが、三線もやはり大枠は弦楽器と言っていいでしょう。
ですのでギターやバイオリンなどと同じように湿度50%程度を常にキープしてあげる事で本来のサウンドが得られると僕は考えております。
見えないところで力を発揮してくれる縁の下の力持ち的な存在です、お守りがわりに是非ケースに忍ばせてあげて下さい!