ちょっとだけ涙がでました。新井兄と菊池弟の熱い抱擁アゲイン!(8/14DeNA19回戦4x-3) | カープがやっぱり好きなんよ

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どんなにボロクソに負けても、次の試合もやっぱり見てしまう。
18才までに広島で刷り込まれたカープ魂は、50を超えても東京で生き続けるのです。

すいません。興奮して旨酒を酌み交わし過ぎてしまいましてブログ更新が遅くなってしまいました(笑)。まさしく、これぞピースナイター!という劇的すぎるくらいの結末(泣)。淡々と進んだ昨夜のマツダスタジアムでしたが、何故か9回裏だけはそれまでとは違う「全く別の空間」になっていたような気がしました。漆黒の闇に美しい角度で白球が飛び出していく逆転サヨナラ3ランの放物線、ぐるり360度を埋め尽くす真っ赤な観客席が一斉に拳を突き上げて立ち上がるあの感じ、ホームベース付近に皆が集まり両手を広げてヒーローを待ち構える歓喜の輪、そしてクライマックスは「新井のお兄ちゃんと弟の菊池クンによる熱い熱い抱擁でございます。いやぁ。小生ちょっとだけ涙が出ちゃいましたわ(涙)。あっぱれ鯉諸君!でございます。

 

少しだけ試合を振り返ります。

 

先発の床田クンの首筋には滝のように流れる汗。8時過ぎでも球場内は30度を軽く超えていたようですから広島は相当な暑さだったんでしょうな。まあ床田クンが大汗をかいて投げる時はいいイメージがなくて(昔話をすれば雨の篠田クンや雨のKJと同じくらいに打たれるイメージ)、立ち上がりの初回からなんだか「ふわふわ」と安定感のない投球になってましたかね。パームもスライダーもカットも真っ直ぐもとにかくリリースポイントがバラバラでボールが思ったところに投げられない。そんな日もありますわ。マウンドもクソ暑いし(泣)。

 

それでも、あっさり先制された1回表なおも1死満塁の場面から6番山本クンをショートゴロ併殺打に仕留めて最小失点で凌ぎ、4回表は相手の外人投手にまでタイムリー打たれて2点追加されてなおも続くピンチをショート矢野クンの毎度の逆シングル&ジャンピングスローの超美技で食い止め、絶不調なるも最低限のピッチングで試合を壊さなかったところが床田さんの床田さんたる所以でしたかね。5回は佐野・オースティン・牧を3人斬りで締めて今日は5イニング3失点でお役御免。お疲れ様でした。

 

その後の継投は6回から黒原クン、7回途中から森浦クン、9回は塹江クンと「鯉の自慢のサウスポー」達によるゼロ封リレー。先発も床田クンですから全員が左投げでしたわな。これにまだハーン様もいれば森クンもいるのですからね、気づけば鯉はどんだけ「サウスポー王国」なんじゃという感じですな。ともかくこのゼロ封リレーが最終回の劇的なサヨナラ劇をお膳立てしたのは言うまでもありませんわな。三連覇当時の「逆転のカープ」を支えていたのも、皆様ご存知の通り中継ぎ陣達の踏ん張りでしたよね。あっぱれでございますな。

 

もとい。

 

それでも攻撃の方は苦労したんですわな。DeNA初戦は打ちまくりで15安打10点の鯉打線でしたが、2戦目は天敵の東クンに完全沈黙でホームベースを踏めずに完敗、この3戦目も先発ジャクソンさんの伸びのあるストレートに差し込まれまくり、更には康晃・伊勢・ウェンデルケンと繋がれて8回までの得点は僅かに1点のみ。しかも得点は2回に堂林さんのボテボテサードゴロを京田クンが後ろに逸らしたエラー絡みの1点だけでしたわな。

 

中盤から終盤は併殺打の嵐(苦笑)。5回はライト前ヒットで出塁の堂林を1塁に置いて本日1軍昇格の代打田村クンがセカンドゴロで併殺打。7回もライト前ヒットで出塁の坂倉1塁において奨成さんがこれまたセカンドゴロで併殺打。まぁこの時点で今日のブログタイトルは「併殺祭りの今日の試合なんざ中村奨成と田村俊介のお勉強代にくれてやるぜ!」にしようかと思ってましたが(苦笑)、8回裏にヒットの秋山先輩と死球の末包クンを1.2塁に置いて野間先輩がまたもやセカンドゴロの併殺打を打った時には「テメェに払う授業料はもうねぇぞ!」とヤケ酒モードに突入したものでした(笑)。

 

もとい。

 

そして舞台は9回裏に。

 

DeNAのマウンドには広島出身の森原クン(福山市出身、山陽高)です。スコアは1対3と2点を追いかける鯉の最後の攻撃。先頭打者の4番小園がいつも通りに初球の外角ストレートを叩きます。強烈なライナーが3塁線を抜いてレフトへのツーベースヒットで無死2塁。なんとなくザワザワしてくるマツダスタジアム。「広島の夜」が開幕でございます。続く5番坂倉クンにはフォークを連投するDeNAバッテリーでしたが微妙に外れて3ボール、4球目の直球も高く浮いてなんとストライクが入らずストレートの四球。ザワザワが大きくなってきました。

 

で、2点を追いかける最終回、無死1.2塁で続く打者は6番の中村奨成という場面です。前の打席でセカンドゴロの併殺打を打っている奨成ですからね。まぁ普通に考えれば、というか、たとえ打者が前の打席でタイムリー打った奨成さんだったとしても、ここは「野球のセオリーと」して、

 

120%送りバントの場面。

 

でしたわな。小生も「この場面で奨成の打撃が見たいけどのぉ。流石にバントかの」と思って見ておりましたわ。小窪コーチが打席に入る奨成に耳打ちしております。おそらく「バント守備隊形を見つつバスターも頭に入れとけよ」くらいの話かと思ってました。ところが。打席に入った奨成が、握ったグリップにグッとチカラを入れてバットを高い位置に構えましたぞ。お!マジか!これはヒッティングかよ!

 

無死1.2塁での強行策じゃ!

 

鋭い眼光で投手を睨む中村奨成。小生には彼を包むギラギラした「赤い炎のオーラ」が見えた気がしました(笑)。これは、もしかしたらありますぞ!中村奨成の逆転3ラン。思わずそんな身震いがしてきたアライさんとフジイさんが仕掛けた「中村奨成に強行策」でした。そして初球の真ん中フォークボールにマン振りをかける奨成。

 

まさに、

紙一重でしたな。(泣)

 

ファールチップになった白球が真後ろのネットにガシャん!いやぁ本当に紙一重でしたわ。捉えていれば左中間に突き刺さる逆転3ランだったかと(泣)。更には2球目も同じフォークがスッと真ん中に入ってきます。コレにもマン振りをかます奨成さん。よっしゃ捉えたぞ!打球がいい角度でレフト方向に上がった・・・ような気がしましたが途中で失速してレフトフライ。スローでみると少しだけバットの先でしたな。まさに中国新聞の「球炎」さんじゃないですが、あと数センチだけバットの芯寄りに当たっていたらレフト防球ネット直撃の逆転3ランで鯉のニューヒーロ爆誕!だったんですけどねぇ。残念無念。

 

この直後の菊池先輩のミラクルな逆転サヨナラ3ランを導いたのは、ベンチが選択したこの「中村奨成の強行策」だったと思いますわ。最終回に同点狙いの攻撃じゃないぞ!イケイケで一気に逆転じゃ!というやや無謀な(笑)新井さんの思いが伝わったというのもそうだと思いますが、他方で、若者に対してもベテランに対してもアホなまでに「選手をとことん信頼して」グラウンドに送り出すその姿勢は、全ての選手達にヒシヒシと伝わっているのだと思いますわ。そんな「兄貴の思い」に「一番弟子」が応えない筈がありません(涙)。

 

前の打席では通算300本目のツーベースを打って祝福を受けた菊池先輩。最終回のこの打席、前打者の中村奨成が打席に残した「赤い炎のオーラ」をそのまま纏ってスッとバットを構えたような気がしました。森原クンの5球目のストレート149キロをマン振りでございます。本人も言ってましたが「バットに乗せて運ぶ」あの独特な彼のホームランの打ち方でしたよね。例の2016年8月のジャイ戦で沢村クンから起死回生の同点弾を打った時はどちらかというと「ピンピン球のように点で弾き返すような打ち方」のホームランでしたが、この「バットに乗せて運ぶ打ち方」のホームランは2018年のクライマックスシリーズで畠クンから3ランを打った時のそれでした、美しい放物線を描く弾道。

 

歓喜のマツダスタジアム。

あの「熱狂」が戻ってきた。

そんな気がしました。

 

ホームに戻ってきて新井兄貴と熱い抱擁を交わすヒーロー。その興奮を敢えて抑えるかのように、淡々と語ったお立ち台でのヒロイン。菊池先輩ももう34歳ですからね。仲良しの松山先輩も今日からファームです。後輩を押しのけて1軍のグラウンドに立っている覚悟と、言葉にはしませんでしたが「このチームを優勝に導く決意」が溢れていたヒーローインタビューだったように思いました(泣)。ま、とはいえ、ヒロインにアライ監督も呼んでお立ち台の上で熱い抱擁して欲しかったですけどね(笑)。後ろに控えた奨成がバケツの水を二人にぶっかけて怒られる場面も見たかったですな。そんな試合。

 

みなさまお疲れ様でした!

 

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