その瞬間、小生も画面に向かって「走れ!羽月ぃ!」と叫んでおりましたわ。1点差ビハインドで迎えた鯉の最後の攻撃は9回表1死2.3塁と一打逆転の大チャンス。竜の守護神マルティネスの豪速球に詰まった代打松山先輩の打球がサード後方のファールゾーンに打ち上がります。背走で懸命に追いかけるサード福永クン、後ろ向きスライディングキャッチでこの打球をキャッチするスーパープレー!が、この瞬間、福永クンは完全にホームに背を向けたままファールグラウンドに滑り込んだ状態。
行けぇ!羽月!
3塁ランナーの羽月がなんの躊躇もなく3塁ベースに戻りタッチアップでホームに突入してきたその瞬間、小生は思わずガッツポーズしてましたよ。
もらったぞ!
同点じゃ!
が、しかし。竜のサード福永クンの「スーパープレー」はまだ続きがございました(泣)。この打球を後ろ向きスライディングで捕球した次の瞬間、そのスライディングの勢いですっくと立ち上がりながら身体を180度回転、そのまま反転して瞬時にバックホームの体勢に入りましたわ。画面には3塁線上を低い体勢のまま赤い弾丸のように突っ込んでくる羽月の姿。そうです、先日の虎戦でワイルドピッチを見逃さずにホーム突入を成功させたあの時と同じ構図ですわな。
違っていたのはバックホーム送球が飛んでくる方向と「その正確性」でございました。サード福永クンが3塁ベース後方のファールグランドの位置から振り向きざまに投じたバックホームの送球は、3塁ランナー羽月をあっという間に後ろから追い越して、ワンバウンドでキャッチャー加藤クンのミットに吸い込まれました。まさに「どストライク」でホームは余裕のタッチアウト、1死2.3塁が一瞬にしてダブルプレーでゲームセットでございます(泣)。いやぁなんという幕切れでしょうか。声も出ませんでしたわ。
しかしながら、
これぞプロ野球。
そりゃ悔しくて悔しくて堪らないのですが、まさにこれぞプロ野球!と呼ぶべきクオリティの圧巻のプレーでございました。羽月と赤松3塁コーチのホーム突入の判断にも一分の隙もなかったと思います。誰がなんと言おうと「突っ込んで勝負に行く場面」だったと思います。サード福永クンのプレーがあっぱれでした。背走捕球も素晴らしかったのですが、あの捕球後のバックホームは神業でした。背中で感じているホームベースの位置に向けた「正確なベクトル」で、しかも瞬時に冷静にワンバン送球を選択して、この方法でしかアウトにできなかったであろう「究極のパフォーマンス」を見せてくれましたよ。あっぱれです。降参です。もう今日のことは全て忘れます(うーむ、最近こういう表現が多すぎるのは気のせいということで)。というか、これを言ってしまっては元も子もないのですが「松山先輩よ、いい加減にちゃんと打ってくれ」ということなんですけど(苦笑)。
もとい。
やはり皆さんも心配されていた通りの、厳しい一週間になっちゃいそうですな。なんたって火曜日の森下が8イニング無失点、水曜日のアレン先輩が6イニング2失点、金曜日の床田が6イニング2失点、そして今日の大瀬良が7イニング2失点でありながら、この4人の先発投手が誰も勝ち投手になれてないのですからね。いやぁもう胃がキリキリと痛くなりますわ。このままじっと耐えていくしかないのでしょうか。きっと明日も玉村クンがQSクオリティスタートのピッチングをしてくれる筈です。応えてやろうや野手陣よ!オヌシ達がやらんで誰がやるんじゃ!
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