恐らく今季一番デカい声で叫んだ同点3ランだったと思います(泣)。(6/2 SB3回戦 3-5x) | カープがやっぱり好きなんよ

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どんなにボロクソに負けても、次の試合もやっぱり見てしまう。
18才までに広島で刷り込まれたカープ魂は、50を超えても東京で生き続けるのです。

いわゆる「試合の流れ」のようなものが明確に変わったのは7回裏1死満塁の場面からだったように思います。最初から調子の悪そうだったソフトバンク先発の和田先輩(早大優勝おめでとう!)を鯉打線は今日も打ちあぐねてゼロ行進、他方でこちらもイマイチそうだった鯉先発のアドゥワ君の方はしっかりソフトバンク打線に加点されて試合の前半が終了。中盤もこれまたイマイチだった藤井皓哉クンがピンチを招くも頼みの小園末包4番5番が今夜も不発で得点できず(泣)。鯉の方は2番手の塹江クンが今日はなんとか回跨ぎでゼロに抑え、失敗続きのこのところの投球をなんとかリセット。という感じで淡々とソフトバンクペースで進み、0対3で迎えた7回裏でございました。

 

その7回裏のマウンドには森浦クン。彼もオリ戦で失敗登板をやらかしましたが昨日のナイスピッチでそれをリセットできた感じでした。しかしながら今日は四球絡みで1死満塁の大ピンチを作ります。もしもこの場面で失点してしまったら、当然この試合は終了!であるとともに、自分自身も含め「一度やらかした中継投手陣がリベンジ登板でリセットを継続してきているいい流れ」も止め、その流れを潰してしまう、そういう意味でもかなり重要な場面だったと思うんです。打席には前打席ツーベースの好調な栗原クン。内野陣は前進守備に近い中間守備でしたわな。普通の中間守備よりも1.2歩分は前に出る感じ、ゲッツーを視野に入れながら、どちらかというとバックホームの方に軸足を置いた守備隊系だったと。栗原クンの打球はセカンドゴロ。

 

感覚的にはバックホームで確実に1つアウト取りに行く打球でした。が、しかし。鯉の二遊間を舐めてもらっちゃ困ります。捕球した菊池先輩は躊躇なく2塁への送球を選びましたよね。おおお!この時、ショート矢野クンは2塁ベースよリ前寄りに守ってましたからね、かなりの距離を後ろ向きにステップを踏んで2塁ベースに戻る必要がありましたわな。で、目ではしっかりと菊池先輩が投げてくる送球を追いつつボールをキャッチ、そのままノールック状態で2塁ベースを探って足でベースタッチして(身体に後ろ向きベクトル、いわゆる「g」がかかって後ろ体重になっている状態)、強い体幹のボディバランスと恐ろしい強肩で腕の振りだけで1塁へ矢のようなストライク送球でございます。ダブルプレーを完成しちゃいました(唖然)。いやぁこれ簡単そうな普通のプレーに見えますが、断言しましょう、この2人でなければ不可能なダブルプレーだったと思いますわ。というか菊池先輩の無茶振りに瞬時の反応で応えて見せた矢野クンあっぱれでしたわ(笑)。試合が壊れてしまうのも、更には中継ぎ陣達の必死のリセット投球の良い流れが途切れるのも、全て救った大きなプレーでした。

 

これで流れが明確に変わりましたよ。

 

8回裏はこれまたこのところ「やらかし投球」が目立っていた矢崎クン「どすこい山川クン」をあっさりと空振り三振に仕留めると、高額契約(5.5億円×7年)の近藤くんもきっちり打ち取ってリズムよく三者凡退の無失点ピッチング、自らの不本意な投球もリセットでございます。この時点で小生、まぁこのまま負けたとしても、中継投手陣は塹江・森浦・矢崎とやらかし組の「禊の登板」が出来たのはかなり大きいぞ、まぁ4連敗でもこのまま「いい流れ」でしっかり前を向いて広島に戻ろうや、と思っておりました(負け惜しみも含めて)。しかしながら、その「いい流れ」は大きくスパークして、9回表の最終回に予想外の展開をくれましたな。

 

その9回表。ソフトバンクのマウンドはヘルナンデス。守護神オスナは連投回避でベンチ外。それでも強力な剛腕サウスポーですわな。先頭打者はこの4連敗中に悉く得点圏の大チャンスを潰しまくった4番小園クン。今日はサードの守備も外れ「DH」で入った4番でしたが、三振2つと6回表の得点圏でも凡打と結果は出せず。全部オレのせいじゃ。そんな風に気分的には「どん底」の更に下の方にいるような気持ちで打席に入ったのではと思いますわ。

 

それでもこの男、剛腕サウスポーの149キロストレートをセンター前に弾き返しましたわ。決して綺麗な打ち方ではなかったですが「気持ち」と「腰」の入った必死のパッチのスイング。憮然とした表情で1塁ベース上に立つ小園クンでしたな。が、しかし。この小園の久しぶりのヒットで、それまで「頑なに閉じられていた重い門」がスッと開いた気がしましたわ。で、アベック野郎の末包クンが小園に続く筈だったのですがあっさり三球三振で1死1塁(おいおい、苦笑)。が、6番リトル石原クンが気持ちを繋いでくれます。レフト前に弾き返して1死1.2塁。イケるぞ!イケる筈じゃ!

 

絶対にこの回に追いつける。連勝中の頃の訳の分からない確信めいたものが突然に蘇ってきたんですわ。林に替えて代打會澤先輩のコールが響いた時に、いつもなら「アツさんか、すまんけど併殺ゲッツーで試合終了ですかな」と思っていた筈ですが、なぜかアツさんがコンパクトに右方向に叩いた打球がそのままライトスタンドに飛び込んでいくような気がしたんですわ。歓喜の赤いレフトスタンドの様子が浮かんだんですわ。で、6球目のストレートは捉えた!ような気がしたファール(苦笑)。が、しかし。最後は高目のボール球のストレートにマン振りで空振り三振(泣)。で、次打者にはコースケ先輩がそのまま打席に向かいます。あら松山先輩も使わんのんかいな、まぁしょうがないかのぉ。今日もここまでなんですかな。他球場ではジャイも虎も勝っとるの、鯉はこれで4連敗で首位陥落か。うーむ。

 

そしてコースケ先輩への2球目でした。

 

剛腕サウスポーのヘルナンデスさんが投げ込んだ高目の豪速球を左打者のコースケ先輩が思い切り振り抜きました。真ん中よりもやや「外寄り」のストレートでしたよ、それを思い切り引っ張り込んだ強烈なスイングでございます。打った瞬間にコースケ先輩の目線が上がって打球の軌道を追いかけます、ホームラン弾道のそれを確信したコースケ先輩が走り出しながら、その右の拳を突き上げる姿が映し出されましたよ。きたぁ!マジかよ!カメラが切り替わりライトのホームランテラスを超え、そのままライトスタンドに突き刺さる白球。

 

起死回生の同点3ラン。

田中広輔(34歳)じゃ!

よっしゃぁ!!

 

小生恐らく今季の試合の中で一番デカい声で叫んだ場面だったように思いますわ(苦笑)。オリ3戦目の逆転負けからソフトバンク1戦目2戦目3戦目と気が滅入るような内容ばかりを見せつけられてきた中で、気持ちが一気に弾けた感じでした。思い切り近所中に響いたような気がします(笑)。ここが広島でしたら近所の皆さんもカープの試合を見ているでしょうから「あぁお隣さんもコースケのホームランで喜んでるのね」で済みますが(笑)、東京の昼下がりに突然こんなデカい声がお隣さんから聞こえてきたら「殺人事件でも起きたのか」と思われちゃいますからね、どうもすいません(冷や汗)。それくらいに興奮した場面でした。7回のあのトリッキーなダブルプレーから皆で流れを呼び寄せて最後に辿り着いた同点3ラン、9回裏は栗林もきっちり抑えて無失点。そんな試合でございました。胸を張って広島に戻りましょう。交流戦の大事な戦いはこれからですぞ。

 

蛇足ながら。テレビではスポーツニュースのキャスターが、コースケの劇的な同点ホームランに酔いしれる歓喜のレフトスタンドの映像をバックにして、小さな声で最後に申し添えたみたいですね。

 

「なお、試合はソフトバンクが勝利しました」

 

・・・ですって(涙)。

 

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