先発のハッチさんはあの5回表に細川クンに打たれた2ランが勿体なかったです。今日がNPB初登板ですから5回1失点ならばそこそこナイスピッチの結果で総括出来たのですけどねぇ。5回3失点では悲しいかな印象がかなり違ってきます。高橋周平クンと中田大魔王を討ち取って少しホッとしたところで細川くんへの大失投、見事にバックスクリーンに運ばれちゃいました。思わず「もったいねぇなぁ」とブツブツ呟いていたのは小生だけではなかった筈です。
ということで、試合後にはハッチさんに対する「がっかりコメント」も多かったのですが、それでも小生はそこそこ頑張ってくれたように思いましたけどね。ストレートの球威は150キロ前後でしたのでそこまでの「圧倒的な感じ」はありませんでしたが、気温が上がってくれば球威レンジはもう一段階は上方にシフトするような気もしましたし、そうなれば今日はあまり投げてなかったチェンジアップももっと有効に使えそうです。それ以前に、やはりコマンドが極めて安定しているのはとても安心感がありましたよね。
まぁ逆にいうと球が常にゾーンに来るので打者側からすれば割と的を絞りやすく、抑えるのと痛打を喰らうのが紙一重だった場面も少なくなかったですけどね。更には、例えば初回に２番打者の田中クンがやっていたようにファール打ちで粘りまくる戦術も仕掛け易いのかもしれませんな。圧倒的な勝負球というか決め球がある訳ではなくオーソドックスな球種ですので、どうしても球数自体が嵩みがちになるところも否めず。2回終了時点で早くも50球近く投げてました。長いイニングを稼ぐにはこの部分の改善が肝になりそうです。
あと、懸念されたクイックや牽制はオープン戦の時に比べると随分改善されていたように思いますが、投球のテンポ感をもう少し上げた方がいい気がしましたけどねぇ。もしかしたら投球間隔自体はそこまで長くなくて、むしろファール打ちをされて球数が嵩んだのでそういう印象になってしまったのかもしれませんが、鯉の守備時間がやたらと「間延びしている感じ」に思えて仕方ありませんでした。制球力が安定しているので、あまりテンポよく投げ過ぎると逆に掴まり易くなってしまうのかもですけどね。この辺はなかなか難しいところです。
次回登板できっちり結果を出して欲しいですな。その潜在能力が十分あることは示してくれた登板だったようにも思います。まぁ今季獲得した助っ人外人さんは軒並み早々に離脱しちゃってますので、ハッチさんだけにはなんとしても頑張ってもらいたいという部分もありますからね（苦笑）。頑張れハッチさん！
もとい。
まぁ敗因はご承知の通り打線が点を取れなかったことですわな。湧井クンの老獪なピッチングもお見事ではありましたが、いろんなところでコメントされているように、先発野手全員安打、しかも8回までは毎回安打を続け、合計10本の安打と四球1つがありながら、終わってみれば得点ゼロでございますからね（泣）。いやぁこれは一体なんの地獄絵図なんですかい（絶句）。ここまでの散々な無駄打ちの敗戦パターンはなかなかございません。３万２千人で超満員のマツダスタジアムの大観衆を前にして
何しよんならボケぇ！
でございますわな。開幕前から長打力不足、パワー不足だなんだかんだと言われておりますが、ヒット10本打って点が入らないってのはそりゃまた「別の話」でございますぞ。ベンチも選手も皆で反省しましょうや。
まぁ皆さん既にご存知通りの話を敢えて書こうと思いますが、どう考えても7回裏の拙攻が最悪でしたよね。先頭打者の田村クンが涌井クンのストレートを完璧に捉えてセンターオーバーのスリーベース。いやぁ胸踊る田村クンの華麗なスイングでございましたな。開幕にDeNA東クンに狂わされて以降苦しんできた田村クンですが、先日一本出てから吹っ切れた感じです。昨日は名投手の柳クンからツーベース、今日は桶井先生からスリーベースですからね、素晴らしいです。で、その田村クンを３塁に置いて無死３塁で迎えるのは菊池・松山・コースケの三人衆でございます。
菊池さん（34歳）一邪飛
松山さん（38歳）左邪飛
田中さん（34歳）捕邪飛
田村さん（20歳）動けず。
いやぁ。この三人の名誉の為に言っておきますが、無死３塁で内野陣が後ろに下がっている時にやるべき攻撃方法が何かなんてこと、ワシらにギャーギャー言われんでも百も承知の経験豊富な面々ですよ。ヒットを打つ以外の方法で３塁ランナーをホームに生還させるなんざそれこそ彼らにとっては朝飯前の話の筈。何故にそれが出来ないのか。
邪飛の嵐（泣）。
まぁ浅いレフトフライのことまでファーストフライやキャッチャーフライと同じように「左邪飛」と書くかどうかは別として（笑）、三人が揃いも揃って「箸にも棒にも掛からぬポップフライ」ってどういうことですかい（怒）。まだ三者連続三振の方がスッキリするわ。そりゃ超満員のスタジアムの観客席のあちこちから怒りの座布団がくるくる回って飛んできます。どっちらけになってしまったあのイニングが全てだったと思います。8回１死満塁で坂倉くんが空振り三振し、田村クンがレフトフライに倒れたのは7回の拙攻の余波みたいなもんです。潔く先輩連中がこの敗戦の責任を被りましょう。残念無念です。
地元で三連敗はできません（とはいえ流れ的にその可能性は低くないですけど）。明日は開幕２戦目に危険球投球で降板した黒原クンのリベンジ登板でございますな。思いっきり腕を振ってオヌシの野球人生を掛けた真っ向勝負の投球を見せてほしい。そして明日こそは野手陣が援護をしてやってください。できれば早めに（苦笑）。
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