栗林よ、前を向け。しんどい時にはこうやってワシらが助けちゃる。(4/30ジャイ6回戦11-4) | カープがやっぱり好きなんよ

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どんなにボロクソに負けても、次の試合もやっぱり見てしまう。
18才までに広島で刷り込まれたカープ魂は、50を超えても東京で生き続けるのです。

関東鯉党の皆様。大変長らくお待たせしました。試合終了に合わせてそんな新井さんの声が聞こえてきそうでした。昨日のNHK全国放送に続き、今日は日テレ系列で地上波放送。このご時世ですから地上波でプロ野球をやるのは貴重です。GWも始まりましたので普段はプロ野球を見てない方も今日テレビでこの試合をご覧になっていた方も多かったでしょう。東京ドームのレフトスタンドの一角とドームの左半分を埋めた赤い集団の熱量はハンパなく凄かったです。スクワットとトランペットと大歓声。改めて関東鯉ファンの応援の凄さが全国に認知されたのではないかと思いましたよ。そして、そんな関東鯉党に届けられた、開幕6試合目にして初めての勝利でございましたな。

 

昨夜は守護神が打たれ逆転サヨナラ負けするという、まさに「この世の終わりみたいな大惨劇」でしたが、一夜明けその嫌なムードのままで始まった今日のデーゲーム、良い意味で鯉党の予想を裏切ってくれる結末になっちまいました。

 

鯉の先発はアンダーソン、ジャイの先発はビーディと、双方ともに今季勝利なし投手同士のマッチアップでしたからね、誰が見ても打ち合いの荒れた試合になるのだろうと思われましたわな。というか、昨日の中田翔クンサヨナラ弾の盛り上がりそのままにジャイ打線が爆発してアンダーソンがボコボコにななり、かたや鯉打線はまたもや菊池・秋山コンビだけが打つもその間の面々が呼応せずに各駅停車となって終了、あぁ悪夢の東京ドーム三連敗。そんな試合になるのだろうと思ってました。

 

いやいやいや(驚)

なんのなんの(笑)

鯉魂が迸る試合(泣)

 

関東鯉党に必ず勝利を届けるのだという思いと共に、栗林のためにも今日は絶対に勝つ、そんな思いが選手そして監督コーチ陣から迸るそんな試合になりましたな。少し振り返ります。

 

まず新井監督が動きました。

 

打線を組み替えてきましたぞ。2番に龍馬を入れ5番に松山先輩を据えます。これがハマりました。まぁ松山先輩の方は初回に必死のパッチで1塁まで走ってタイムリー内野安打にしたところで電池切れになりその後は使い物になりませんでしたので、今後は代打の切り札の位置をオススメしますが(笑)、2番龍馬の方はバッチリとハマりましたな。初回はレフト前に運んで出塁して先制点の足掛かり、4回は2死満塁の場面で技ありの2点タイムリーヒット、更にはビッグイニングとなった6回には四球をもぎ取って秋山・マクブルームの連打に繋ぐ決定的な働きも。とにかく2番に龍馬を起用したのが効きまくっていた試合でしたな。

 

で、野手陣が頑張りました。

 

そのビッグイニングになった6回の攻撃は圧巻の胸熱。先頭の7番坂倉クンが本日マルチとなる美しいレフト前ヒットで出塁すると、今日はホームランもブチかましていた8番上本クンが四球を選んで繋ぎ無死1.2塁。ここで代打の堂林が魅せてくれたのが「魂の送りバント」でございましたな(笑)。いや笑ってはいかん。これマジで今日の試合の結末を決めたと言っても過言ではない(いやそれは過言ですな、笑)、無死1.2塁できっちりとサードに取らせるお手本のような送りバント。皆が必死のパッチで役割を全うする鯉野球です。

 

1死2.3塁から1番菊池先輩の打球は捉えたもののレフトライナーになり、この3戦で常にいい守備位置をとっていたレフトの秋広クンにキャッチされて2死2.3塁。昨日までの鯉打線ならこのままチャンスを潰していたかもしれません。が、今日は2番に龍馬さんです。まぁ言い方は悪いですが野間クンとは投手にかかるプレッシャーが違いますからね、フルカウントにしてしまって四球を出しちゃいます。この繋ぎが大きかったですな。堂林のバントと同じくらいに大きかったことにしときましょう(笑)。で、2死満塁で目下のところ4割打者の秋山先輩が打席に。タツノリ監督のことですからここでピッチャーを替えて左腕を投入するのかと思いましたが、そのまま田中豊クンが続投です。この時点で「勝負あり」でしたかね。

 

秋山先輩の2点タイムリー!

マクブルームの3ラン炸裂!

 

秋山先輩にもボールが先行するマウンド上の田中クン、2ボールになって3球目は置きにいったカットボールがど真ん中に。秋山先輩は強振することなくコンパクトに振り抜きました。ピッチャーの足元を強烈なライナーが抜けてセンターへ転がる2点タイムリー。大きく揺れる東京ドームのレフトスタンドの赤い集団から雄叫びが上がります。更に皆が総立ちになって宮島さんを歌っている最中に、今度はマクブルームが初球を叩きライトスタンドに突き刺さる3ラン。狂喜乱舞の関東鯉党。この間、僅か2分足らずの出来事でしたな。

 

瞬殺で一挙に5点!

 

いやぁ素晴らしい攻撃陣でした。終わってみれば14安打11得点でございます。ホームランも4本。上本、秋山、マクブルームに続き最後は代打の磯村クンまでレフトスタンドにぶち込んじゃいましたわ。「接戦には負け、勝つときはバカ勝ち」だとか「1戦目2戦目に点数分けてやれよ」とかのイヤミは言わんといてくださいな。新井さんが動いて打順をイジったのが奏功した、そういうことにしてくださいませ。いや真面目な話、繰り返しになりますが、2番龍馬は効いてましたよね。

 

どなたかのコメントで見たのですが、1番菊池2番西川3番秋山の並びは「タナキクマル」に準えると「涼・龍・翔」だそうで(笑)。なんだかそれこそ三国志にでも出てきそうな勇ましいトリオのネーミング(笑)。あまり流行らなそうですけど(笑)。とはいえこの打順を当面は継続して欲しいですな。更にこの3人に加え、ここにきて状態が上がってきているマクブルームとデビッドソンの両外人、光が見えてきた坂倉クン、スラッガー爆誕の上本先輩という面々の並びを見ていると、なんだかこの先楽しみになってきましたぞ。

 

もとい。

 

更に投手陣も踏ん張ります。

 

先発はアンダーソン。前述の通り鯉党の期待値はかなり低かったと思うんですわ。で、案の定、鯉が先制して追加点も取ってくれたというのに、前回登板と同様にズルズルと失点を重ねてしまします。おいおいまたかよ、勘弁してくれと思ってた輩も多かったと思いますが、4回裏に彼の魂のプレー、本日の渾身の1球が出たんですわ。150キロ超のストーレート?外角低目にコントロールされたナックルカーブ?それともスッと沈むチェンジアップ?いえいえ違います。

 

今日の彼の渾身の1球は、4回裏に連打で2失点した直後、なおも2死1塁の場面でオコエ君のボテボテのゴロが投前3塁側に転がった場面。マウンドから降りてボールを掴みにいくアンダーソンですが1塁は間に合いそうにない。内野安打かなぁと思われた場面でしたが、アンダーソンはそのゴロをなんと素手で捕球すると、そのまま踏ん張り身体を180度回転して1塁へ大遠投。これがファーストマクブルームのミットにストライクでドスン!で間一髪のアウト!素晴らしいプレーでした。これぞ、本日アンダーソンが投じた、

 

「渾身の一球」でした。

 

6回からはケムナ、7回8回は大道クン、9回はアドゥワ君がリレーして勝利を引き寄せます。特に大道クンは伸びのあるストレートで押しまくり。8回は岡本・中田・大城を三者連続三振!でございます。圧巻の投球でございました。投手陣の皆が昨日の栗林のことを胸に秘めて必死のパッチでボールを投げ続けたのだと思いますわ。あまり期待されてなかった先発アンダーソンの粘りの投球から繋ぎ、最後は多少不恰好でもなんとか1失点にまとめた9回のアドゥワ君まで。

 

栗林よ心配するな前を向け。

一人で抱え込むんじゃねぇ。

お前にはいつも助けられた。

だからお前がしんどい時は

皆がこうやって助けちゃる。

 

監督の、野手陣の、投手陣達のそんな思いが連鎖する。そして関東鯉党に届けた勝利の喜び。そんな思いが交錯する試合でございました。

 

これで4月終了。星取表は12勝12敗の5割ちょうどです。いいじゃないですか、開幕4連敗でスタートした時には、こりゃ今季は100敗くらいするんじゃないかと思ったもんでしたわ。新井さんの「信じる野球」は、この後に少しずつ実を結んでくるかもしれませんぞ。そんな期待感を感じるここまでの戦いでございます。というか、新井さんの野球は、見ていてとても「面白い」のです。一喜一憂のしがいがあるとでも言いましょうか(笑)。楽しませてもらいますぞ!

 

本日は皆の衆、お疲れ様でした!

 

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